インタビュー

【インタビュー】愛沢絢夏インタビュー&アルバム全曲解説 自分の答えを「Search for」し続ける彼女が、アルバムを通して辿り着いた一つの答え!!

‘愛沢絢夏’という存在

「なぜ、歌うのか」「どうして、ステージに立ち続けるのか」。誰もが、根底には「好きだから」という単純な答えを持っている。でも、「人の心を惹きつける歌」を表現するアーティスト/シンガーには、それ以上に大きな核となる想いを心の中で大切に育んでいる。それが、「想いを共有したい」ということ。

愛沢絢夏も、歌い始めた当初こそみずからの表現欲求に突き動かされ、吐き出したい想いを舞台の上から突きつけていた。だが次第に、いろんな人たちが自分の意思へ心を寄り添え、自分の夢へ手を差し伸べ出した。その姿が顕著になるにつれ、彼女の中に「この人たちと一緒に夢をつかみたい」「わたしはこう思うけど、みんなはどうなの?。じゃあ、一緒に後悔のない生き方を見つけようよ」という、「人と想いを共有し、その気持ちを膨らますこと」へ喜びや生き甲斐、生き方を覚えるようになり出した。その気持ちを歌へ投影し始めてからライブでの動員も増えれば、共に声を張り上げ、自分を素直に開放し、共に夢を分かち合う人たちがフロアを埋めるようになった。

愛沢絢夏自身は、今も自分の心の中に悩みや葛藤を抱えながら、正解のない答えを模索しては、沸き立つ想いを歌にし続けている。その想いが生々しさを増すごとに、その想いを分かち合い、気持ちを無邪気に開放するロックサウンドに狂喜し、自分も開放されたいと思う人たちが増え続けている。愛沢絢夏自身が求めている答えは、一生探し続けるものかもしれない。でも、その都度ごとに生まれた歌には、「ゴツゴツしながらも純粋な想いの渇き」が刻まれている。

彼女は自分を探し続けている。そんな歩みの中での「今」を示したのが、愛沢絢夏の1stアルバム『Search for』だ。ここからは、アルバム『Search for』に収録した全楽曲の魅力を愛沢絢夏の言葉を借りて紹介したい。その気持ちに何かしら心が動いたら、ぜひ作品を手に取るなり、ライブに足を運んで欲しい。

『Search for』の意味

――まずは、1stアルバム『Search for』を作るうえでの想いから聞かせてください。
愛沢絢夏 アルバムのタイトルが『Search for』。直訳すると「大切なものを探す」という意味になります。わたし自身、音楽活動をしながら自分のスタイルを探し続けてきましたし、今もそうしています。そんな中、自分らしさが少しですが見定められだした。だったら、その答えをもっと見定めていこうという想いを持って作り出したのが、ほぼ新曲で埋めつくしたアルバムの『Search for』でした。最初こそ、自分らしいスタイルを探す制作だったのが、何時しか、自分の音楽に触れることで、みんなにも「幼い頃、心に秘めていた純粋な気持ちを思い出すなり、忘れかけていた大切な想いを見つけてもらえたらな」という感情を持って新曲たちを作っている自分がいました。わたしもそうだし、みんなにも心の中に埋もれている大切な想いをこの作品をきっかけに改めて見つけ出して欲しくて、アルバムのタイトルへ『Search for』と名付けました。

――愛沢絢夏ファンたちも、心のモヤモヤを消し飛ばそうと足を運んでいる人たちも多いのでしょうか?
愛沢絢夏 わたしのライブを通して、一緒に汗を掻きながら、思いきりみんな楽しんでくれている。その楽しさを共有出来ているのであれば、わたしがライブで気持ちをぶつけてゆく意味はあることだなと思っています。

――絢夏さん自身、自分探しはずっと続けていることですよね。
愛沢絢夏 そうなんです。『Search for』を通し、自分なりにつかみだしたスタイルを楽曲に投影はしていますけど。それでも、まだまだ模索を形にするための挑戦の曲だってあります。そこは、ずっと探し続けてゆくことなのかも知れません。

――サウンド面では、同期を排除しギター・ベース・ドラムという生音主体のシンプルな編成で作る楽曲が、アルバム『Search for』では主軸になっていますよね。
愛沢絢夏 「ライブを通して生感を出したい」。その気持ちを形にした第一歩目として示したのが、ここに収録した新曲たちになります。ただし、同期を完全に排除するわけではなく、中に入れてる『Days』のように、同期も使うからこそ表情の生きる曲だってあるように、それは楽曲が生きる形に合わせて選択していけば良いこと。つまり、今の愛沢絢夏がやりたい音楽性は何か…となったときに示したい方向性が、同期を用いたキラキラとした音よりも、生のギターサウンドを軸にした躍動感のある演奏と自分の声色を前に表情をつけてゆくスタイルだったということなんです。

アルバム『Search for』全曲解説!!

――ここからは全曲解説をお願いします。冒頭を飾ったのが、今現在のみずからの生きざまを刻んだ『LIFE』になります。

愛沢絢夏 『LIFE』は、自分自身へ向けてのメッセージであり、わたし自身の忘れたくない想いや、葛藤していた頃の自分の指針となる気持ちを書きました。聞いた人が自分に置き換えやすい表現にしているように、わたしもそうだし、聞いた人たちも『LIFE』を通して、改めて自分の想いを探して欲しいなと思っています。
わたし、『LIFE』の中へ「どれだけ意味のある 今を生きるかだ」と記しました。過去を振り返ったところで、それを取り戻すことは無理なこと。それよりも、今を積み重ねて未来を作りたい。つまり、「今を見つめられていますか?」ということを自分自身や、聞いてくれる人たちにわたしは言いたかったんですよね。

――2曲目は、『HELLO』になります。
愛沢絢夏 『HELLO』は、どこか皮肉を効かせながらも、自分の心の中に渦巻いていたモヤモヤを全部ぶつけた曲。フラストレーションを全部ぶち込んだ歌と言ったほうが良いかな(笑)。わたしがこの歌を通して言いたかったのは、最後に記した「Do you hear my HELLO?」のひと言。「わたしの呼ぶ声は聞こえていますか?」「わたしの存在はちゃんと見えていますか?」ということを、わたしは伝えたかった。みんなも日々の生活の中でイライラすることもあると思います。そんなときに『HELLO』を通して、この歌に心の叫びを託してください。

――続いては、『in the future』ですね。
愛沢絢夏 ここには、自分が悩み葛藤していた頃の気持ちをぶち蒔けました。生きてく中、白黒はっきりつかないことも多いじゃないですか。そんなとき、自分はどうしたいのか。わたしも、一時期「自分は一体何がしたいんだ?」「なんで今まで歌ってきたのか?」をずっと考え続けている時期がありました。今でこそ、それを乗り越え、その当時の想いを俯瞰した視線で捉えていますけど。『in the future』は、そんな葛藤の時期に生まれた楽曲のように、ここには、その当時の答えの見えない想いを書き連ねています。

――『song for』は、ラブソングになるのでしょうか?
愛沢絢夏 これは、2ndシングル『LOST AND FOUND』へ収録していた曲。サビに「愛する人よ どうか幸せであれ」と書いてあるように、よくラブソングだと思われがちですけど。この歌は、仲間に対する愛情を歌にしています。きっかけはわたしの知人が、事故で急に亡くなってしまったこと。その人はわたしの父の友人でもあり、わたしも知っている方なんですけど。その経験は、わたし自身にもすごくショックなことでした。そこから、わたしなりに「生きてきた証を残したい」と思って書いたのが『song for』になります。
こうやって日々を過ごしていると、みんな当たり前にずっと存在していると思いがちですが、じつは、けっして当たり前のことではない。だからこそわたしは、一緒に居てくれる仲間たちをすごく大事にしたいなと思っているし、これからもそうし続けていきます。

――次も、既発曲の『Days』になります。
愛沢絢夏 6枚目のシングル『go for it』に収録した曲でした。世の中って、優しい人ほど評価されにくいというか、すごく頑張っているのに、その頑張りを正統に評価されにくい人っているじゃないですか。根が真面目なせいか、生き方が不器用なのか、いろいろ我慢に我慢を重ねて頑張っているのに、小狡い生き方をしてゆく人のほうが評価を受けてしまう。わたし自身も根が真面目なのか、不器用にしか生きれない人。そういう人たちに、「そういうあなたを見ている人だっているし、それを支えてくれる人もいるから、無理しなくていいんだよ」「だったら、僕らどうしが手をつなぎあって生きていこうよ」「優しくて不器用なままの自分でいいんだから」と伝えたくて、この歌を書きました。この歌を通して、少しでも聞いた人の背中を押せたら、わたしは満足です。

――続いては、新曲の『ONLY ONE』になります。
愛沢絢夏 『ONLY ONE』は2ndワンマン公演のときに披露した曲。『HELLO』と同じように、『ONLY ONE』もすごく悩み葛藤し、それを乗り越えようとしていた時期に作りました。歌詞に「涙の数だけ強くなれたね」と書きましたが、その当時のわたしは、まさにその心境でした。たくさん悩んで悩んで、それをようやく乗り越えた…のかは今もわからないけど。あの時期の経験を糧に、しっかりと前を向いている今の自分がいるのも事実です。きっと人は、涙の数だけ強くなれるんだと思います。いや、そうなれているとわたしは信じたい。そんなことを言いながら、これからも涙の経験をわたしは重ねていくんでしょうけど(笑)。

――『POP WORLD』は、とてもほっこりとした内容。「疲れた心のマッサージに行こう」という言葉が大好きです。
愛沢絢夏 強いメッセージばかりではなく、柔らかく包み込むようなメッセージも書きたかったというか。聞いてほっこりして欲しいと思って書いたのが『POP WORLD』です。「みんな、日々無理してるなぁ」「みんなゆっくり進もうよ」というのは、東京で日々を過ごしているときほど強く感じること。この歌が、そんな人たちの心のマッサージになれたら。そんなことを言いながら、わたし自身が心のマッサージを求めているのかも知れないですけど(笑)。

――『優しい人よ』は、ライブで一体化した熱狂を描きだすに相応しい楽曲じゃないですか?
愛沢絢夏 『優しい人』は、今の愛沢絢夏が求めるスタイルに一番近い楽曲になりました。これも、『Days』のように、日々評価されずに無理しちゃう人に向けて作った歌。歌詞に詰め込んだ想いやメッセージも感じて欲しいけど。この曲は、割とパンキッシュなように、ライブを通し、みんなでワイワイ騒ぎたいですね。心優しい人に、この歌が届いて欲しい。そして、聞いた人の心がちょっとでも温ったまってくれたらなと思って書きました。わたしは、「この声が枯れるまで (この想いを)ただ君に届けたい」と思っています。

――最後は、『To NEXT』です。
愛沢絢夏 歌詞にも書いたように、『To NEXT』は「頑張るキミの背中をそっと押すよ」という歌。とくにサビへは、わたしの想いをまんま記しています。それは、愛沢絢夏のライブの中に生まれる風景でもあるように、わたしは、みんなが笑顔や元気になってくれるようにと思って歌っています。お客さんたちも、何時だってわたしの想いを熱気にして返してくれます。確かにライブ会場では、アーティストとお客さんという関係かも知れないけど、お互いに元気を与え与えられての関係を持っているように、やっぱし持ちつ持たれつの仲間どうしなんですよね。それこそが、愛沢絢夏が歌い続けてゆくうえでの核となる部分。今は、そこの部分をもっともっと突き詰めながら、その先にある答えを、お客さんたちと一緒に見つけていきたいなとわたしは思っています。

バンドシーンとアイドルシーン

――今はまさに、1st album Release tour「Find your MAST」真っ最中の時期になります。
愛沢絢夏 今回は西も東も初めて行く場所も多いように、また、新たな始まりの一歩目を記せる大事なツアーになります。これまでの東名阪仙から、こうやって少しずつですけど行ける場所を増やせたのは嬉しいこと。まして、愛沢絢夏としての全国ツアーは今回が初のように、まだまだ”Search for”な状態だと思います。1本1本のライブ経験を大切に重ねながら無事ツアーのファイナルを終えたときに、どんな愛沢絢夏となっているのか。そこは、自分でも期待しているところです。

――絢夏さんは、バンドとオケ二つのスタイルを用いて活動を行えば、オケではアイドルシーンにも参戦しています。
愛沢絢夏 バンドシーンとアイドルシーン、その二つのフィールドで活動している人たちはまだまだ少ないのが現状です。わたし自身は、自分が主催しているイベント「Are you OK?」を通し、バンドとオケスタイルの人たちをミックスしたこともやっています。オケライブに馴染んでいる人たちは、バンドライブも抵抗なく楽しんでいただけていますが、バンドスタイルが好きな人たちの中には、まだまだオケでのライブに抵抗を覚える方々がいるのも実情です。もちろん、その垣根を無くす活動もわたしはし続けますけど。無理に垣根を壊そうとは思っていないように、それぞれに好きなスタイルで楽しんでもらえることが何よりも大切なこと。むしろ、少しでも気になる方がいるなら愛沢絢夏のライブに足を運んでもらえたらなと思っています。

――改めて最後に、アルバム『Search for』についてひと言お願いします。
愛沢絢夏 自分なりにいろんな挑戦を詰め込んだアルバムになりました。同時に、これまでの活動の中で見つけた想いを曲の中へ込めんだように、これを聞いてわくわくして欲しいなと思っています。

TEXT:長澤智典

★アルバム情報★

愛沢絢夏 1st ALBUM
『Search for』
価格 3,000円(税込)

★LIVE情報★

アルバム・リリースツアー
愛沢絢夏 1st album Release tour
「Find your MAST」
▲ 04月23日(火) 西永福 JAM
▲ 04月24日(水) 渋谷 Club Malcolm
● 04月25日(木) 横浜 BAYSIS
▲ 04月26日(金) 初台 WALL
● 04月30日(火) 厚木 Thunder Snake
▲ 05月01日(水) 渋谷 clubasia
● 05月09日(木) 渋谷 CHELSEA HOTEL
● 05月14日(火) 渋谷 Club Malcolm
● 05月16日(木) 仙台 space Zero
● 05月17日(金) 岩手 the five morioka
● 05月18日(土) 弘前 SHAKE
● 05月19日(日) 青森 Quarter
——————–
●「Find your MAST」TOUR LIVE
▲ ソロ LIVE

★映像★

関連リンク

愛沢絢夏 Web http://a-ayaka.com/
愛沢絢夏 twitter https://twitter.com/ayaka_aizawa

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