5月14日に行われたキャンディzooのワンマンライブである「キャンディzoo生誕祭 5周年だョ!全員集GOGO!!」に行ってきた。このライブに行って僕の中でのアイドルに対しての固定概念が一つ壊された。
僕はアイドルというものに関わってまだ期間が短いのもあって、中学生のアイドルというものを甘く見ていた。まだまだ幼い子どもだと思っていた。しかしその考えは180度変わることになる。
ライブを見て「中学生にしてはすごい」というレベルではないことを思い知った。「人」として心を揺さぶられるものがあった。
(新木場で開催された「アイドル最前線。 SPECIAL」の様子)
僕が初めてキャンディzooを知ったのはごく最近で、5月5日に新木場で行われた「アイドル最前線。 SPECIAL」というアイドルフェスでのことだ。「結晶」という楽曲を聞いたときに、妙に心を惹きつけられるものがありすぐに物販でCDを買った。
(公式サイトより引用 ※許可済み )
ライブ後も彼女たちの存在が気になり、家に帰ってからグループのことを調べてみることにした。
キャンディzooは山本 丕見子さん、西里梨奈さん、坂牧佑菜さん、片山結愛さん、菅谷夏子さんの5人で構成されており、メンバーは全員が中学生で、「動物園系アイドルユニット」というコンセプトで活動している。
ライブで見たときは、中学生らしいフレッシュでポップな歌も多かったので「明るい女の子たち」「アイドルらしいアイドル」という印象を受けた。
しかし、僕がキャンディzooに強烈に興味をもった理由はまったく別のことであった。動画内で西里梨奈さんは語っていた言葉に僕は一気に惹きつけられた。
西里梨奈
「同じ日にFES☆TIVEがデビューして、あっという間にメジャーデビューと聞いたときは、すごいここ(心)にくるものがあった」
その言葉には強い意思とともに、焦燥感が色濃く出ていた。彼女はわずか14歳という年齢でありながら、人生に「焦り」を感じているのである。
また、菅谷夏子さんも同じような気持ちがあるようで、現状に滞りを感じている部分もあるようであった。
僕は中学生というのは、何も考えないで生きているのが当たり前だと思っていた。「遊ぶのが仕事」と思っているほどだ。しかし彼女たちは違った。必死に今を生きていた。
自分が中学生だったときに人生に焦りを感じたことがあるだろうか?
自分の人生という時間を削ってまで、懸命になれることが中学時代に合っただろうか?
そう考えたときに、キャンディzooのステージをもう一度見てみたくなった。彼女たちのライブに懸ける思いを目に焼き付けたいと思った。
その折に、ちょうど5月14日にキャンディzooのワンマンライブがあるという話を聞いた。僕はすぐに見に行くことを決めた。
ワンマンの前に開催されたTask have Funの2マンライブ
キャンディzooのワンマンライブは16時からなのだけれど、午前中にはTask have Funとの2マンライブも開催されていた。
この日のライブは交互に行われる形式で、一グループの合計の持ち時間は35分となっている。タイムテーブルは以下のようになっている。
【タイムテーブル】
11:00〜11:05 OPトーク
11:05〜11:20 Task have Fun
11:20〜11:35 キャンディzoo
11:35〜11:55 Task have Fun
11:55〜12:15 キャンディzoo
12:15〜12:20 EDトーク
12:20〜13:30 一斉物販
Task have Funは結成からわずか1年でありながら、TIFへの出場などを決めており、地下でも勢いのあるグループの一つと言える。
メンバーの可愛らしい見た目とは裏腹に、ロック調の曲が多く、低音ベースが鳴り響く力強い曲があるのも印象的だ。さらにダンスが特徴的で、3WDのPVを見てもらうとわかるのだけど、少し変わった動きの振り付けが多く、キャッチーで覚えやすい。すぐにライブで手をあげて応援したくなる。
僕はTask have Funについても5月5日のアイドルフェスで初めて知ったのだけれど、「3WD」という曲を生で聞いたときにすぐに心を撃ち抜かれた。僕が今知っているアイドル楽曲の中でも一番好きな曲となった。ぜひ聞いてみてほしい。
メンバー全員のビジュアル面のレベルが高く、里仲菜月さんを筆頭に歌唱力も高い。わずか1年でこのレベルなのか…とアイドルが好きになって浅い僕でもライブを見てその完成度の高さがわかる程だった。
【セットリスト】
TASK
いつだって君のそばで
全開!Teenage Riot!!
ギュッと、チュッと
ロラロラコースター
部屋の中の天使
ふぁんふぁんエブリデイ
3WD
キャンディzooも負けじと熱のあるライブパフォーマンスを繰り広げていた。特に西里梨奈さんのダンスからは、「このあとのワンマンライブを成功させたい」という気迫のようなものを感じた。
また、菅谷夏子さんが頭を深々と下げて「このあとのワンマンライブもぜひ来てください!」というシーンには切実な思いを感じ、胸を打たれる思いがあった。
【セットリスト】
Ride on zoo
アニマルパラダイス
zooっとワン!daフォーライフ
結晶
声
GOGO☆ブレイズ
GOGO☆ダイナソー
ワンマンライブ前にファンにキャンディzooの良さを聞いてみた
ライブが始まる前にキャンディzooのファンの方に、その魅力やハマった理由を聞いてみることにした。
(会場にはワンマンライブの成功を祈ってファンから花の贈り物がされていた)
「ライブの全力感がすごい。等身大の女の子が頑張っている姿が応援したくなる」
「ストレートな正統派で、サブカル要素を取り入れたアイドルが多い中では逆に珍しい」
「ライブでは身体が動いてしまう楽しさがあるのでぜひ来てほしい」
「特別なことはないかもしれないけれど、その王道のアイドルっぽさは他のグループにはないものだと思う」
何人かに聞かせていただいたのだけど、共通していたのは「王道」「清純」と言った言葉が多くでてきた。
たしかに今のアイドルは何か「変わったコンセプト」がある場合が多い。逆に「王道」で走り続けているのは珍しいのかもしれないなと思った。
またTask have Funのファンの方にも、キャンディzooとの2マンを見てどう思ったのかを何人かに聞いてみた。
「Task of funはまだその時々によって波があるが、キャンディzooは鉄板で絶対に盛り上がる」
「楽曲がポップで耳に残りやすいものが多くて、現場の熱さが良かった。このあとのワンマンも行こうかと思う」
Task have Funは結成されてまだ1年なので、キャンディzooと比べるとまだ荒削りな部分が多いと感じているファンも中にはいるようだ。やはり4年という積み重ねは大きいものなのだろう。
今のアイドル界隈では「何か特別なカテゴリ」がないとなかなかネットでは話題になりにくいと思う。しかし、その中で「王道」を走ってきたキャンディzooは一度ファンになってしまうと、物珍しさで好きになったのとは違い、そのストレートな魅力の虜になってしまうのかもしれない。
ファンの方々からの意見が聞けて、ますますこの後のワンマンライブが楽しみになってきた。
キャンディzooワンマンライブ
ワンマンライブが始まる30分前に僕は会場入りしたのだけれど、観客は半分程しか満たせていなかった。「今回のワンマンライブは失敗なのかな…」とこちらが不安に感じるくらいであった。しかし、そんな僕の不安とは裏腹に5分前には会場は驚くほど満員になっていた。
ステージは猛獣の声が唸る真っ暗闇から始まった。「ジャングルの中にいる」という設定から入り、真っ暗闇の中を不安そうに歩くキャンディzooのメンバーがライトで会場を照らす。
そこから、山本丕見子さんが「この会場には良い動物さんしかいないよね?」「じゃあいつも通り大きな声で始めよう」と言ったあとに会場が明るくなり、
「キャンディzoo生誕祭5周年だよ!全員ゴーゴー!!」
というファンを含めた全員の掛け声がともにライブはスタートした。
オープニングは新曲である「アニマルパラダイス」。
スモークが焚かれる演出もあり、会場は驚きの声とともにその派手な演出に盛り上がりを見せていた。
アニマルパラダイスのあとに「キャンディチャーム-あめ玉のおまじない-」を歌い上げ、2曲歌い終えたところでメンバーのMCが入る。
自己紹介から始まり、山本丕見子さんの「本日はみなさんと一緒に4年分をみんなで遡っていきたいと思います」という一言に、会場からは歓声があがっていた。
キャンディzooのワンマンライブはここからの演出がおもしろかった。大型スクリーンには機械が大きく映し出され、菅谷夏子 さんが英語で話し始めた。
「Ladies and gentlemen. Welcome about Candy zoo time Machine. Four the past time years. このビンの担当は坂巻です」
今回のライブでは、会場自体をタイムマシーンに見立てて、キャンディzooとともに歴史を振り返る演出になっている。
2時間というライブを時間旅行に例えて、新しい曲から古い曲までを順番に遡っていき、一緒にタイムスリップしていく様なセットリストになっている。
ただただ曲を順番にやるだけでなく、会場にワクワク感を持たせる演出に自然と気持ちが高ぶる。
タイムマシーンに乗ってキャンディzooの歴史を遡る時間旅行は「GOGO☆ブレイズ」から始まった。この曲は、今年の1月2日に渋谷O-EASTで行われたワンマンライブ用に作られた「GOGO☆イースト」の歌詞を変更したものだ。
【GOGO☆イーストの歌詞】
駆け抜けろハチ公前、駆け上がれ道玄坂
【GOGO☆ブレイズの歌詞】
駆け抜けろアルタ前、飛び越えろ歌舞伎町
この曲はキャンディzooがワンマンライブを行う場所によって、楽曲の歌詞とタイトルが変わっていくようだ。そのときによってタイトルすら変化していく楽曲というのは今まで聞いたことがなかったので、ものすごくおもしろいと思った。
そこから、低音ベースが鳴り響くロック調の「声」という曲では、西里梨奈さんの気迫あるダンスと歌声で会場のボルテージはますます高まった。
「Ballon Dride Over The chocret City」では曲のタイトルに乗っ取り、風船が会場に表れる演出もあった。曲中の「楽しくってやばいぜ!」という歌詞の通りの世界観がそこには広がっていた。
MCをはさみ、「キャンズーマジック」→「雨の薫り」→「君に吹く風」→「SWEETSWEETGIRL」とメドレーで一気に駆け抜ける。
キャンディzooの楽曲は明るい楽曲が中心だけれど、スローテンポの曲を聴かせる力もあって驚いた。「雨の薫り」が歌われているときには涙を流しているファンもいたほどだ。
またときおり中学生離れした色っぽい表情を見せることもあり、片山結愛さんの眼差しにはドキリとさせられるシーンが数多くあった。
ライブ前は彼女たちを子どもだと思っていたが、「アイドル」なのだなと改めて思った。
またステージの背後の映像には、キャンディzooの過去のライブ映像やMVが流れている。
今ライブをしているメンバーと、過去の映像がクロスオーバーしており、タイムマシーンでの時間旅行という演出にピッタリと合っていた。
4年という重みを知っているファンからしたら、この演出はたまらないものがあっただろうなと想像できる。
片山結愛さんはアイドルスマイルを何度も会場に向けてくれていた。
あの激しいライブの中で、涼しい顔でこの顔が出来るのはプロだとしか言いようがない。おっとりしてそうに見えて一番タフなのは片山結愛さんなのかもしれない。
そしてメドレーが終わった後は、山本 丕見子さんが「後半戦になりました!デビュー曲まで一気に突っ走りましょう」と告げたあとの流れは圧巻であった。
「ride on zoo」→「Rainbow kiss」→「CWB!!」→「GO!GO!ダイナソー」→「いっせーのーで」→「それいけ!キャンディzooマーチ」というアップテンポなものを中心とした6曲を、MCなしで一気に走り抜ける。
「みなさん!まだまだいきますよー!!」
ライブ中に何度も声をあげてあおりを入れて、菅谷夏子さんがライブを盛り上げていた。
彼女の声にファンも反応するように、歓声をあげていた。ライブ中の彼女の力強さは魅力的だった。
会場ではこの曲の応酬に呼応するかのような盛り上がりをみせていた。
キャンディZOOは「一体感」というものを大切にしている。ライブ前に円陣を組み全員で「一体感」という言葉を叫んで気合を入れている程だ。
キャンディZOOのメンバーはもちろん、ファン、スタッフ、応援しにきてくれた家族や友人を含め、会場はまさに「一体感」に包まれているように感じた。
山本丕見子さんのコロコロと変わる表情は見ていて楽しかった。まさにアイドルといった感じだ。
ただただ表情豊かなだけでなく、その曲調の世界観に合わせてまったく違う顔に変わる。そしてライブを心から楽しんでいるようにも見えて、こちら側にもその楽しさが伝播してきて自然と笑顔になってしまう。
GOGOダイナソーのサビでは「もっと」という歌詞があり、そこにファンが「もっとー!」と合いの手を入れる。全員が一体になるこの合いの手は、「もっとこのライブが続いてほしい」「もっとキャンディzooを盛り上げたい」という気持ちが含まれていたように感じるくらいに、今日一番の熱量を感じた。
「それいけ!キャンディzooマーチ」が終わった直後に、元マネージャーが登場しキャンディzooの5周年の誕生日を祝うサプライズもあった。メンバーやファンも含め、この演出には驚きの波が広がっていた。
サプライズを含め6曲をやりきり、会場は熱気に包まれていた。
この楽曲の連続を全力でやり終えたあとの展開に僕は胸を打たれた。僕はこの日のキャンディzooのライブで一番心に残っている。
メンバー全員がそれぞれの言葉で、今の気持ちを語っていく。それぞれの想いや、願い、個性がでていてものすごくよかった。
また会場の雰囲気も素晴らしかった。途中で泣き出すメンバーも何人もいたが、ファンからは誰一人「頑張れ」などと声を上げる人はおらず、ただひたすらにメンバーの声に耳を傾けていた。メンバーの言葉をしっかりと受け止めようと誰もが構えていたように思えた。
菅谷夏子
「まだ…まとまってないんですけど…話します。
私が入ってから、まだ1年ちょっとしか経っていないんですけど、1月2日のワンマンライブの次が、去年の5月21日かな?…新宿BLAZEでワンマンライブってなっていて、それからまだ1年は経っていないんですけど…1年後ということで、ここに立たせてもらっています。
前回は7人でこのステージに経って…今回は2人減った5人でこのステージに経っています。
去年はサイリウムも7色あったんですけど今は5色で…5人になって色々とあって…
これからどうするの?
キャンディzooつづけられないんじゃない?
とかみんなで話したこともあって、だから1年経ってここに立ててることがうれしくて、本当にたくさんの人がきてくれていて、お昼の2マンライブのときまで本当にみんな不安しかなくて、こんなにたくさんの人が来てくれて本当にうれしいです。ありがとうございます…
1年前を見た方も見ていない方にも、最近のライブを見ていただいて、少しでも成長した姿をみなさんい見せられてたらいいなと思います。
これからも5人でやっていくつもりです。初期メンバーの3人が残っていてくれているから、今のキャンディzooがあると思うから、一期生のみんなには感謝してるし、四期生で入ってきて不安しかないのに、優しく受け止めてくれて本当にうれしかったです。
これからもこの恩返しをできるように頑張ります!」
坂牧佑菜
「はい、本日はワンマンライブにお越しいただきありがとうございます!
えっと、さっきのタスクさんとの2マンライブまで、すごい、メンバーのみんなと一緒に、セトリをちゃんとみて、完璧にしたいなと思って、みなさんにも後悔させられないし…
ゆうなも後悔したくないから、楽しいワンマンライブにしたいからすごい頑張ってきたから、今ここにいます。今すごい日本語変なんですけど…日本語人なのにごめんなさい!(笑)
今回ゆうなは、ここで泣かないって決めたんですよ。でも泣いて…泣いてません!汗です、汗!!(笑)
だから、すごい今ここにここにいてくれることとかうれしいし、ゆうな達が歌って踊ってるときでも、みんな楽しそうに盛り上がってくれて本当にうれしいです。
これからもキャンディzooのライブに来てくれたらうれしいです。本当に今日はありがとうございました!
山本 丕見子
「はい、本日は新宿BLAZEに来てくれたみなさん、本当にありがとうございます!
さっきかこちゃんも言ってくれてたんですけど、私は一期生で、えっと、今日で4年目になって5年目になろうとしていて、結構な歴代…歴でございます。貫禄がありますでしょ?(笑)
ゆうなんもちゃんとかんれき?貫禄があるんですけど!(笑)
はい、大丈夫ですか?大丈夫です?はい、自分に問いかけてますね。はい!
こうやって、ひみこの変な言葉で…ちゃんと真剣なんですけどね!笑ってくれる温かいファンのみなさんがいて本当にうれしいと思います。
えっと、まだデビュー日は14日じゃなくて18日なんですけど…えっと大人の事情で(笑)
こんなにたくさんの人たちが来てくれるなんて本当に思ってなかったし、去年の新宿BLAZEを越えられるかすごい不安だったんだですけど、今見ていて去年を越えられたかな!と思います。
今…楽しい人!?(歓声)
本当はあと何曲かもあるので、一応言わないでおくね、ネタバレになるとひみこがあとで怒られるかもしれないので…(笑)
このあともたくさん盛り上がってください!よろしくお願いします!」
片山 結愛
「えっと本日はワンマンライブにお越しいただき本当にありがとうございます!
私が初めて入ったときはここの3人がいました。初めてだったからすごい緊張していて、ファンの人も「おーい」ってやってくれているんですけど、私は初めてでそれが全然受け入れられなくて、最初は本当に怖くて、、、あっ大好きだよ!みんなのことは大好きだよ!!(笑)
大好きなんだけど、あの…勢いがすごくて、怖くなっちゃって、「おい」って今は言われても大丈夫なんだけど…あれ、ここで泣くのおかしいよね(涙)
最近、私推しになってくれたり、メンバーの推しになってくれたり、初めてきたくれた人も…何言っているかわかんなくなっちゃった…
はい…初めての方とかも、ずっと応援してくれる方とかも来てくれてて、本当にうれしいです。
メンバーとギリギリまで、人数少ないだろうねとか話していたんだけど、ライブ出てみたら、こんなにたくさんの人がいて…本当に私は幸せです。
このあともライブとかで恩返しができるように頑張ります。みなさん今日はありがとうございました」
西里梨奈
「はい、私が言わせていただきます。今日、5月14日新宿BLAZEに集まっていただき本当にありがとうございます。
殆どの人が知っていると思うんですけど、去年の22日にここ新宿BLAZEでワンマンライブを行いました。他のメンバーがみんな言っているんですけど、今は5人でこのステージに経っています。
少し…自分の話をさせていただくんですけど、去年のちょうど5月くらいから、自分のステージでのあり方とか、パフォーマンスだったりとか…そういうのを、なんか悩むようになって、なんか自分が西里梨奈として、どうステージで輝くのかって言うのをすごい悩んでいた時期で…
ちょうど去年から色んなスタッフさんからアドバイスを受けたりして、自分の最大限のパフォーマンスをしていたんですけど、そのときはまだ自分に不安とかあったりして…それを1年後のここで、5年目に突入するっていうときに、成長した姿が見せられたらいいなってずっと思ってました。
ブログにも書いたんですけど、ライブの煽りとかも少しやらせていただいたりとか、ファンの方によく「カッコイイ表情が似合うね」とか「すました表情が素敵だね」って言ってくれて、なんか今までキャンディzooの自分がどんな立場なんだろってずっと悩んでいて、でもそうやって自分の良いところを褒めてくれたりだとかして、自分ってこのまま言っていいんだってすごい思って、自分の中の気持ちを最大限にだすっていうライブパフォーマンスをするっていう風に最近はずっと考えています。
物販とかでも「今日のライブ良かったよ」って言ってもらえるのがすごい励みで、なんかけっこう本当に悩んだんですけど、そうやってみんなが励ましてくれるから、自分がこの1年感つきすすんでこれたし、この5人でやってこれたなって思います。
本当に一番ファンの方には、感謝してもしきれないくらい感謝しています。5月18日で4周年を迎えます。今年の夏も勝負の夏になると思うし、それに向けて今日が本当に大事な年だと思っています。だから本当に来てくれてありがとうございます!
私たちは5人でこれからももっともっと上を目指します。いなくなってしまった方もすごくいるんですけど、でも今こうやって応援してくださるファンの方ともっと上に行きたいと思っています。これからもキャンディzooの応援をよろしくお願いいたします」
それぞれが今思っていること、今感じていることを吐き出し、ファンに感謝し、ライブのラスト曲である「結晶」が流れ始めた。
結晶という曲ではメンバー全員に長いソロ部分があり、それぞれ曲調がまったく異なる。それぞれの気持ちを聞いたあとだとソロ部分に個性がより色濃く現れているように感じ、「結晶」という曲を全員でつくりあげているように見えた。
決して終わりのない旅路でも
わたしは 夢への欠片を集め
煌めく結晶に変えて
歌詞の通り5人のメンバーがそれぞれの想いが結晶になり、キャンディZOOというグループが成り立っているように感じる。今の状況と歌がマッチした最高のフィナーレでライブは一旦幕を閉じた。
アンコールでは、ここまでとはまったく違ったキャンディzooの姿を見られることができた。
再登場で会場に入ってくるなり湧いた会場に対して、メンバーは口に手を当ててその歓声を制した。
そして盛り上がる曲でアンコールは始まるのかと思いきや、本来はアップテンポな曲であるはずの「GO!GO!ダイナソー」をアカペラとアコースティックverで歌いあげた。
そしてラストの曲は、何でもない毎日の大切さを教えてくれる「素敵なペーパーチェーン」である。
これらのしっとりとした曲をラストに持ってくるのは、これからのキャンディZOOを表しているのかもしれない。彼女達が大人になりつつある変化を示唆させているように感じた。未来のキャンディZOOを考えさせられる選曲であった。
すべてのパフォーマンスを終えて、ライブのラストには今日の総集編の映像が流された。
会場入り、リハーサル、そして本番…今日の熱狂が鮮明に湧き出てくる。
このまま終わるのかと思いきや、急に映像は切り替わり、某ロボットアニメのエ◯ンゲリオンの音楽が流れ、画面には「真夏の三番勝負」と大きく映し出された。
これはメンバーも全く知らない情報だったようで、数分の間はメンバーは「え?どういうこと?」「夏に何するの?」と動揺した空気が流れていた。
最後は西里梨奈さんが、
「これからもキャンディzooは走り続けます。今年もよろしくお願いします!」
と締め、「真夏の3番勝負」という気になるテーマを残しながらライブは幕を閉じた。
キャンディZOOのワンマンライブを見て
彼女達のライブはジェットコースターのように全力で走り抜ける瞬間はファンを含めて最高に熱かった。そして、「結晶」や「素敵なペーパーチェーン」、「栞」、「雨の薫り」などしっとりとした歌を聴かせる雰囲気もある。
彼女たちはまだ14歳であり、年齢的にも今まさに大人へと変わろうとしている時期だと思う。これから先も、そんな成長していく彼女たちを応援していきたいと思えた。
「中学生」としてすごいというわけではなく、「人」として心を揺さぶられるものがあった。
今日のライブを超えるものがまだまだ見られるのだと思うと楽しみで仕方がない。それらを今後もずっと見ていきたいと思えるライブだった。
著者プロフィール
megaya
大学中退後にママチャリ日本一周をして、web系のベンチャーに就職。
オモコロ×デイリーポータルZが主催したおもしろ記事大賞に入選し、デイリーポータルZにて記事を書くようになる。
その他に書いた媒体として、価格.comマガジン、それどこ(楽天)、SUUMOタウンなどがある。
Twitter:@megaya0403
ブログ:megayaのブログ
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