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「役」が舞台の外に飛び出したアイドル「はにかみライバー」
「はにかみライバー」というアイドルグループがいる。2017年に「女優」を募集してオーディションを行い、そのメンバー達で2018年1月にグループを結成。3月には「アイドル」としてステージデビュー。その後もライブアイドルとして、様々なステージで活動。そして、この後10月24日~28日に行われる『アユカの世界』という演劇の舞台をもって「はにかみライバー」は解散するという。
正直、最初に聞いた時は「劇団が冷やかしみたいな感じでアイドルをやってるのかな?」と思ったが、いざステージを見てみると、しっかり熱いライブを繰り広げており、おまけにメンバーも内田愛花役の内海未希がTik TokのCMに出てる美少女だったりと、グループ全体のビジュアルレベルも非常に高い。
アイドルやめてフリーアナウンサーになります pic.twitter.com/o48Mxjhlzg
— 内海未希☁︎︎ (@udoo0on) 2018年7月23日
そんな、なんだかややこしくて気になる設定の「はにかみライバー」について、ステージを終えたばかりのメンバーたちに話を聞いてみた。
女優? アイドル?
――いきなりですが率直にお聞きします。みなさんって「アイドル」なんですか? それとも「女優」なんですか?
全員 女優です。
真 女優ですけど、今はアイドルです。
――みなさんは、もともと女優をされてた方たちなんでしょうか?
全員 はい。
真 そうです、でも今はアイドルです。インタビューを受けてる今この瞬間もアイドルですね。
――じゃあ、さっきステージをやっていた時はアイドル?
全員 アイドル!
――物販をやってる時はアイドルですか?
四人 アイドル。
夏 素。
全員 (笑)。
夏 あ、でもどっちかって言ったらアイドルとしての私でやってますね。
眞 この衣装を着てたらアイドルって感じがします。
夏 衣装を着るとアイドルスイッチが入りますね。
役者としてアイドルを演じるということについて
――「役者としてアイドルを演じる」ということについて、皆さん最初はどう思われました?
夏 面白そう!
真 難しそうって思った……。
眞 この機会がなかったらアイドルをやらなかっただろうから……。
――アイドルとして活動する中で、なにか変化とかありましたか?
夏 はにかみライバーをやっていくうちに、素の自分が役に寄っていってるなって思う時があります。
眞 みんなアイドルっぽくなった!
愛 そうだね。
眞 すごい思う!
真 Twitterとかもね。
眞 自撮りが多くなった(笑)。
夏 全然撮らなかったのに、今まで。
帰りまーす!!
はじめましてたくさんできて嬉しかった☺︎
明日は3連休最終日ですね。はにかみ日和ですように♡はにラバ全員ショット❤️💜💙💚💛#はにかみライバー pic.twitter.com/avZUMHV4Rm
— 斎藤 あまね (@amane_saito) 2018年7月15日
――役者の目から見たアイドルはどんな人たちでしたか?
碧 感情を表現する役者とは違って、アイドルは感情をあまり表に出さない方がいいのかなって思いました。たとえマイナスなことがあったとしても、それを前向きに変換していくのがアイドルなのかなと感じましたね。
――「役者としてアイドルをやっている」ということに関して、ファンの人たちは腑に落ちていそうですか?
眞 理解してくれてると思います。
愛 10月28日で解散するということを踏まえたうえで応援してくれてますね。
夏 期間が限定されてるからということで、そこに魅力を感じているファンの方もいますね。「時間が限られてるからこそたくさん会いに行こう」って言ってくれたりします。
最初はオタクが怖かった
――役者としてアイドルを始める前と後で、“アイドル”についての印象が変わったことはありますか?
真 最初は「オタクは怖い」っていう印象がありました。でも、実際アイドルになってみると、オタクってなんか可愛いなって感じてます。
愛 なんか愛しくなるよね。
夏 私は元々、私立恵比寿中学さんのオタクだったんです。ずっとステージの下から見上げる側だったのに、今自分がステージに立ってるっていうのが不思議な感覚です。あと、地下現場はあまりペンライトを持たないんだって思いました。
碧 はにかみのファンの人たちはすごいあったかい人が多くて、オタクのイメージめっちゃ変わりました。
眞 私たちのことを考えて色んなことをやってくれたり、支えてくれる感じでいてくれて。このデビューから3ヶ月、ファンの人たちの支えがあってここまでやってこれたなって感じがします。
愛 はにかみの人たちは結構「箱推し」してくれる方が多いよね。
碧 うん、多いね。最初は単推しで入ってきても、だんだんみんなのことを好きになってくれるみたいなファンの方が多くて嬉しいです。
アイドルになってナルシストになった
――役者としてアイドルを始める前と後で個人的に変化はありましたか?
愛 めちゃくちゃナルシストになった(笑)。 例えば……なんでもできる気がしてきちゃう……。私、ダンスも歌もめちゃくちゃ下手くそだったんですよ。顔合わせの時にちょっと踊ってみたり筋トレしてみたんですけど何もできなかったんです。腹筋も腕立てもできないし。
真 それは今もできないんちゃう?(笑)
愛 今もできないけど(笑)。でも一番成長した気がする。あっ、こういう発言もちょっとナルシストかも……(笑)。
――愛花さんは、学生時代何部だったんですか?
愛 演劇部でした。高校演劇から好きになってって感じです。
てふてふ pic.twitter.com/3ESWJtCVMX
— 内海未希☁︎︎ (@udoo0on) 2018年8月5日
――他の方も、元々演劇をされてたんですか?
碧 私は、高校が舞台芸術科の学校だったんです。授業でもお芝居があったので、基礎から学びたいなと思ってました。
夏 私は、4歳からモダンバレエをやっていたんですよ。でも「バレリーナで食べていくのは違うな」と思った時に、自分がお芝居を好きだった気持に気づいて……。
舞台裏で号泣
夏 初ライブとかめちゃくちゃ泣きそうになってましたね。あと関ケ原唄姫合戦予戦会のも。
真理 舞台裏で「どうしよう、自分の振り忘れた」っていきなり泣き出して。
碧 出番5分前とかですよ(笑)。
真 みんなで「大丈夫、いっぱい踊ったから絶対身体が覚えてるから行けるよ!」ってみんなで励まして。
夏 自分には一年前にはファンなんて誰もいなかったんですけど、今は役としての宮本夏希も、杉浦花香も応援してくださる方がたくさん出来ました。その方たちに恩返しできるような立派な女優になりたいです。
「アイドル」と「アイドル役であるアイドル」
――眞白さんはアイドルを始めてみてなにか変わりましたか?
眞 私はダンスも歌も全くやったことがなかったんですけど「まあでもやればできるっしょ」くらいに思ってたら……思ってた以上にダンスが難しくて……。
――プロジェクトに参加する前は何をされてていたんですか?
眞 ずっとお芝居ですが、一番最初はモデルです。小さいときからカメラを向けられる機会が多かったので、他の子と比べるとカメラ慣れはしてるかもしれないですね。
――他の「アイドル」と、自分たち「アイドル役であるアイドル」の意識の違いみたいなことを感じたことはありますか?
愛 普通のアイドルと違って、私達は舞台も込みでの作品全体を好きになってもらおうとしてるように感じますね。
10月24日舞台『アユカの世界』
――もう舞台の稽古にも取り掛かってるんですか?(7月15日時点)
眞 舞台の稽古はまだこれからです。
――これから舞台の稽古に入っていくわけですが、どういう心境でしょうか。
眞 こっから私達だけじゃなくなるってのが怖い。
碧 舞台の稽古が始まると、色んなキャストが来てシーンごとにみんな出てくるところがバラバラになったり変わってきて会えなかったり、みんな今度は役の悩みがもっと出てくるだろうし。
真 自分が一番不安や。
夏 初めての舞台で不安です。でも、稽古始まったらライブできなくなるから、「ライブしたい」って思うようになりそう。
――お芝居の中でライブシーンはありますか?
全員 あります!
運営 2シーンありますね。他のアイドルグループさんをお招きしてミニライブとかもできたらいいなと思っております。
――それがラストライブになる、ということでしょうか?
碧 そうです。
真 最後泣いちゃう気がする。
眞 千秋楽とかやだよね。芝居どころじゃなくなりそう。
碧 その感情もね、芝居に乗ったらリアルになるからいいんじゃない?
真 そうだね。バックボーンが今、日々のライブで作られているんで、すごいやりやすくなるんかなとは。
――最終日、公演が終わった後はどんな気持ちになっていると思いますか?
愛 絶対寂しいーー!
碧 寂しいって気持ちもあるけど、長い企画だったので達成感は絶対あると思うし、終わったって気持ちは絶対あると思う。
眞 一区切りついたってはなりそうだね。
碧 自分の中で分岐点になると思う。
夏 絶対悲しくなりますね。今ですら夜とかセンチメンタルになってるのに……。10月は舞台稽古で全くライブが出来なくなると思うので、アイドルとしてライブが出来るのは実質あと2ヵ月とかなんですよ。
――ライブもあと何回ってカウンドダウン出来ちゃいますからね。
夏 そうなんですよ。普通に泣くと思います。
真 このメンバーめっちゃ好きだからな!
多彩な経歴を持つメンバーたち
――最後に言いたいことなどあれば。
愛 あっ、私YouTuberやってます!ゲーム動画を出してて、PUBGとかめっちゃやります。女性限定大会の「PUBG GIRLS BATTLE」にも参加しました。
眞 私は、もうバイオリンを20年やってます。
碧 私は、エレクトーンを15年です。
真 ヒップホップをやってましたね。
夏 私は、モダンバレエ。コンテンポラリーダンスを13年やってます。
――この記事を最後まで読んでくれた方に一言お願いします。
真 ステージの上と、ステージ以外でのはにかみライバーの顔の差も見てもらいたいなと思います。
眞 “女優はにかみライバー”だね。
碧 いいじゃん。
夏 ライブに来たら、めちゃくちゃ元気になります。
全員 (笑)。
夏 ファンの方も優しく盛り上げてくれるから、きっとみんな気持ちよく帰ってもらえると思います。
真 初めてきた方もノリやすいですよ!
文字起こし:港谷
舞台情報
「アユカの世界」
2018年10月24日~28日
場所 花まる学習会王子小劇場
平日19:00予定 休日13:00、18:00予定(要確認)
チケット:前売当日共に3500円
はにかみライバー 公式サイト http://ayukaproject.wp.xdomain.jp/
はにかみライバー Twitter https://twitter.com/ayuka_project18
杉浦花香(宮本夏希) Twitter https://twitter.com/okpinokio
瀬名波響華(藤宮碧) Twitter https://twitter.com/kyoka_s14
掛川純菜(早乙女真理) Twitter https://twitter.com/0731zunzun
内海未希(内田愛花) Twitter https://twitter.com/udoo0on
斎藤あまね(梅園眞白) Twitter https://twitter.com/amane_saito


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