レポ / インタビュー

高校の後輩の地下アイドルがフェスを主催したので行ってきた

前置き

初めましてmegayaと申します。本業はwebエンジニアですが、デイリーポータルZや価格.comマガジンなどのサイトで記事をたまに書いています。

これからこのサイトで記事を定期的に書いていきますが、アイドルの知識がまだまだ乏しく、至らない点も多々あると思います。しかし、企画のアイディアを必死に考え、色々なところに飛び回りアイドル界に1mmでも貢献できるように全力で書いていきますので、長い目で見守っていただければありがたいです。よろしくお願いいたします。

 

俺の高校の後輩が地下アイドルになってフェスを開催した件

いきなり2ちゃんみたいなタイトルなのだけれど、本当に現実に起きた話し。僕の高校の後輩が地下アイドルになって、今年(2017)の4月29日,30日でフェスを主催した。

※ここから先は高校の後輩のことを2ちゃん風に「後輩ちゃん」と呼びます




後輩が地下アイドルになったのでライブに行ってきた

 

1年前に僕は高校の後輩のライブを初めて見に行った。それが僕が人生で初めてみた地下アイドルのライブだった。

それまで僕は「地下アイドル」という職業をバカにしていた。後輩ちゃんは20歳過ぎてからアイドルをやり始めので成功するなんてありえないと思っていたし、今さらそんなことするなんて恥ずかしいとすら思っていた。

後輩ちゃんがアイドルとして活動する前に「アイドルのオーディションを受けた」ということをツイートしていたときは痛々しいとすら思った。

スーツを着て働いていた僕からすると彼女がやっている活動は「お遊び」だと思っていた。だからTwitterなどの発言を非常に鬱陶しく思っていた。これは後輩ちゃんにも言ったことがない話しなのだけど、彼女のTwitterをミュートしている時期もあった程だ。(この記事を後輩ちゃんが読まないことを祈るばかりである)

 

(こちらが後輩ちゃんこと桃井美鈴(@Misuzu_Momoi)。RPGアイドル「ラストクエスチョン」に所属している)

 

しかし彼女のライブを去年見に行って僕の考えは一変した。後輩ちゃんはアイドルの世界で必死に戦っていた。僕が「友達」だと思っていた人は立派に誰かのアイドルになっていた。

そして後輩ちゃんのライブに心を動かされた僕はすぐにそれをブログを書いた。結果として色んな人にその記事を読んでもらったことにより、僕はデイリーポータルZというサイトで記事を書く仕事がもらえるようになった。自分の人生を変えるキッカケを彼女から与えてもらった。

 

人生というのはおもしろいもので、このサイトで僕が記事を書くことが決まったタイミングで、後輩ちゃんが所属するラストクエスチョンがフェスを主催するという話を聞いた。勝手に「運命的なタイミングだ!!」と思った僕は、サイトの管理人にお願いして、このサイトで一番初めに書くのはラストクエスチョンの記事にさせてもらった。

 

ということで、前置き長くなりましたが、1年振りにラストクエスチョンのライブに行ってきた話を書きます。

 

(ちなみに余談なのだけれど、僕は今年の初めにアイドルにドハマリした。アイドルにハマった理由は後輩ちゃんは関係なくて、でんぱ組.incの曲を聞いて衝撃を受けたからだ)

 

 

ラストクエスチョンの主催フェスを見に行ってきた

 

(会場は池袋にあるKingsX TOKYOで行われる。キャパ300人は入る大きい会場)

 

 

(今回は事前に記事を書くことが決まっていたので、関係者席に案内してもらえた)

 

 

(こちらが今回のタイムテーブル。上段が29日、下段が30日の情報)

 

ラストクエスチョンが今回行うフェスは「ラスクエと導かれし者たち」というタイトルで、29日の昼・夜、30日の昼・夜といった風に4部制で行わるかなり大規模なものだ。僕は一番最後の30日の夜の部に参加した。

上記のタイムテーブルを見ると「当日飛び込み枠」となっている箇所があると思う。実は今回そこはブッキングがうまく出来ていない時間帯だ。

 

 

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ラストクエスチョンというグループは事務所には所属しておらず、フリーで活動している。つまり経費や会場の移動、設備の運営などすべて自分たちで行っている。

なので今回のフェスに参加するアイドルグループのブッキングも苦労しながら、自分達で行っているようだった。働きながらアイドルをやって、さらに運営もするって途方に暮れそうな作業量だな…

 

ライブスタート…?

 

 

そんな中で始まったラストクエスチョンのライブであるが、なぜかいきなり馬が一人でステージに登場した。サバトの儀式でも始まるのかよ…

きっとあれだろう、僕が会場を間違えたのだろう。魔女会議にでも紛れてしまったのかもしれない。じゃなかったら今日のフェスの調整に疲れすぎて、ラストクエスチョンのメンバーが壊れてしまったのかもしれない。うん、きっとそうだろう。

しかし、僕の予想と反して会場は謎の盛り上がりをみせていた。ファンの方の歓声を聞いていると、どうやら馬のお面を被っているのが、ラストクエスチョンのメンバーである浅川琴音さんであることがわかった。アイドルだよね?こんな始まり方ありなの?

 

 

 

次はラストクエスチョンの最年少である月見むぎさんが登場した。ハッピーシンセサイザーを歌っていたが、歌詞がわからないらしく腕に書いた歌詞を見ていた。これ今日大丈夫か…?という不安が拭えない。

どうやらオープニングはラストクエスチョンのメンバーが一人一人でてきて盛り上げる余興的な感じのようである。

最後は後輩ちゃんこと桃井美鈴が登場して、ももいろクローバーZの「行くぜっ!怪盗少女」を一人五役で歌いきり、やっとアイドルライブらしくなってきた。会場の熱があがってきたのを感じる。

 

 

さちみんの登場!ラストクエスチョンとのコラボも

 

 

ラストクエスチョンの個人パフォーマンスによるオープニングがおわった後は、さちみんこと福永幸海さんが登場した。
最終日はブッキングの関係上で、フェスというより福永幸海さんとの実質2マンライブだ。

「持ち時間が30分って長いんだねー!さらにこのあとラストクエスチョンとのコラボもあるよ!」と言って笑いを誘っていた。

 

 

 

福永幸海さんの歌う楽曲は幅が広かった。「あいまいみーだーりん」という曲が個人的に一番好きだ。ちょっと懐かしさも感じるような覚えやすいサビと、シンセっぽい音の組み合わせが耳に残る良い曲だった。

あとファンが熱くて見ていて一緒にライブ作っている一体感がよかった。これだから生でライブ見るのはおもしろい。

 

 

 

そのあとラストクエスチョンとコラボして、BiSのnerveを歌い会場は大いに盛り上がっていた。急遽のコラボでやったとのことだったけれど、そんなこと感じさせないくらいに楽しかった。

 

 

ラストクエスチョンの登場

 

オープニングの馬などの登場はさておき、いよいよラストクエスチョンの登場である。僕は1年ぶりにラストクエスチョンを見る。

 

 

 

後輩ちゃんがステージにラストクエスチョンとして出てくると、やはり心が震えるものがある。

冒頭にも書いたが、僕は1年前にラストクエスチョンのライブを見に来たことによって、自分が変わるキッカケをもらった。記事を色んなところで書く仕事がもらえるようになり、様々なことを経験することができ人生が楽しくなった。僕の人生の分岐点にいるのはラストクエスチョンなのだ。

 

 


(前回ライブに行ったときにも感じたのだけど、浅川琴音さんはめちゃくちゃ熱くてカッコイイ)

 

 


(月見むぎさんはトークもかなりゆるく、独特な雰囲気を醸し出していた。ラストクエスチョンのライブでは男性をステージに上げて、一緒にアルプス一万尺をやるパフォーマンスがある)

 

浅川琴音さんが熱く歌い上げ、月見むぎさんがそれについていき、後輩ちゃんがそれらをまとめる。素人目だけど3人のバランスはものすごく良いように見えた。

 

 


(ラストクエスチョンは「RPGアイドル」と名乗っており、中央の後輩ちゃん(桃井美鈴)の役職が勇者、右の浅川琴音さんが戦士、左の月見むぎさんが魔導士といった感じでそれぞれの役職がある。以前にSCRAPというリアル脱出ゲームの会社に所属していたため、謎解きや脱出ゲームに強いアイドルでもある)

 

ラストクエスチョンを1年前に見に行ったときは、4人で活動していた。しかし、メンバーの卒業やケガによる活動停止もあり、去年の途中から後輩ちゃんと浅川琴音さんの2人になってしまった。

そして半年程前にメンバーが3人増え、5人体勢になったが、このライブの前日に2人卒業し、今後は3人で活動していくらしい。メンバーの入れ替わりが激しい…!

 

 

 

 

メンバーが2人のときは後輩ちゃんが一人でライブに出ることも多々あって、かなり苦労しているようであった。

しかし以前に僕が後輩ちゃんとラストクエスチョンの話をしたときに、

「大勢でやるパフォーマンスも良いんですけど、こっちゃんと2人でライブをやると、お互いにやりたいことがわかるので、2人のときは2人のときで良いライブができていました!」

と言っていた。浅川琴音さんを信頼していなければ出ない言葉だなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブは進んでいき終盤に差し掛かったところで、浅川琴音さんが「じゃあこれから勇者がみんなが感動するエモいこと言ってから、新曲にいきます!勇者!よろしく!!」と無茶振りをした。そこで言った後輩ちゃんが語った言葉が僕にはものすごく刺さった。

 

 

 

桃井美鈴
「ラストクエスチョンはフリーで活動していますし、メンバーが何度も抜けたりして、だいぶ波乱万丈なグループです。人生戻ったりもできませんし、先を見ることもできません。だから我々は今を必死に、今できることを最大の力で、いつも全力でぶつかっています。今回、新曲をひっさげて、3人でしばらくの間、またラストクエスチョンは走っていきます。これから進むラストクエスチョンのずっとずっと続く未来、みなさんついてきてください」

 

後輩ちゃんは高校のとき特に目立つ存在でもなかったし、人前に立つようなタイプではなかった。その彼女がこうやってステージに立って、自分の意思を伝えて、自分の力でアイドルをやって夢をつかもうと毎日もがいている。1年前に見たときの彼女よりさらに大きくなっているように見えた。

「この1年間で自分がしてきたことはなんだろう」と振り返ったときに何もなくて、後輩ちゃんが眩しくて直視できなかった。

 

 

 

新曲のラブゾーマという曲がものすごくかっこよかった。テンポも早くて耳に残りやすい楽曲で、ファンの方からも「初見でMIXが打ちやすいし盛り上がれる良い楽曲」のような意見があり評価も良いようだった。エレクトロックっぽい打ち込みがカッコイイ。

 

 

 

この楽曲はエコ怪獣というグループのヴィーナス・シンコさんという方が作ったものである。後輩ちゃんのやってきた頑張りに対して、こうやって力を貸してくれていたり、応援してくれたりする人は確実にいる。

ファンの方々もそうだし、フェスの関係者もそうだけど、頑張りは必ず誰かに伝播する。僕も彼女を見ていると、少しでもなにか力になれないかなとつくづく思う。

 

 

 

ただ頑張っているからと言って誰もが報われるわけではない。現実はそう甘くはないし、キレイごとだけでは前に進んでいけない。ラストクエスチョンは29日,30日の公演で動員数500人を目標としていたが、結果としては210人にとどまる結果となった。

 

 

 

また、卒業してしまったメンバーの2人は月見むぎさんの同期であり、それに対して涙する場面もあった。夢を追っている仲間との意識の違いは必ず生まれるもの。アイドルには苦難が多いなと見ていて随所に感じる。

 

 

そしてアンコール

 

 

 

アンコールで再び新曲のラブゾーマが流れたときは、思わず写真を撮る手を止めてステージに見入ってしまった。
1年前は彼女のことをまだ「アイドル」だと僕は思っていなかったのだと今になってわかる。心のどこかで「友達」という感覚が消えていなかった。しかし今は違う。彼女を心から応援したいと思っている。

 

 

 

 

 

 

アイドルというのは顔が可愛いから応援したくなるのではなく、その人物のバックボーンを知っているからこそ応援したくなるのかもしれない。生き方そのもの、人間そのものを応援したくなるのがアイドルの本質だと感じた。

 

 

 

ライブが終わる瞬間は冗談ではなく、本当に涙がでそうになった。20代後半になってから人が頑張っている姿をみると異様に涙腺がゆるくなる。

ラストクエスチョンがアイドル業界でどのくらいの実力があるのか僕は知らない。

しかし人の心を確実に動かす力はある。1年前にライブに来て僕自身が変わるキッカケになったように、「またここから頑張ろう」と思える力がラストクエスチョンのライブにはあった。やっぱり来てよかった。

 

 

ライブが終わって

 

 

 

ラストクエスチョンのライブは僕にとってはやはり特別な思いがある。

アイドルに出会って人生が変わった人はたくさんいると思う。僕は高校の後輩という少し特殊な関係ではあるが、僕の人生が変わるキッカケを作ってくれたのも間違いなく後輩ちゃんというアイドルだ。

もう「後輩ちゃん」などと呼ばずにアイドルの「桃井美鈴」として、彼女を応援していこうと思う。

 

ラストクエスチョンがこれから先どうなっていくのかはわからない。もしかしたらすぐ解散するかもしれないし、爆発的に売れるかもしれない。それは誰にもわからない。

「人生戻ったりもできませんし、先を見ることもできません。だから我々は今を必死に、今できることを最大の力でいつも全力でぶつかっていきます。」

桃井美鈴さんが言っていたように未来はどうなるのかはわからないけど、全力で彼女が進んでいく限り、僕も心から応援したいと思っている。そして僕自身も彼女の言葉を胸に前に進んでいこうと思えた。

 

 

余談

 

 

ちなみにこれだけ「後輩ちゃん!後輩ちゃん!!」と言っておいてあれなんですが、ラストクエスチョンでの僕の推しはこっちゃんです。

彼女トーク上手だし、ライブ中めちゃくちゃカッコイイんだ。みんなでこっちゃんこと浅川琴音さんを推そうぜ!!!

 

 

 

著者プロフィール

megaya

大学中退後にママチャリ日本一周をして、web系のベンチャーに就職。
オモコロ×デイリーポータルZが主催したおもしろ記事大賞に入選し、デイリーポータルZにて記事を書くようになる。
その他に書いた媒体として、価格.comマガジン、それどこ(楽天)、SUUMOタウンなどがある。

Twitter:@megaya0403
ブログ:megayaのブログ

 

 

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megaya
大学中退後にママチャリ日本一周をして、web系のベンチャーに就職。 オモコロ×デイリーポータルZが主催したおもしろ記事大賞に入選し、デイリーポータルZにて記事を書くようになる。 その他に書いた媒体として、価格.comマガジン、それどこ(楽天)、SUUMOタウンなどがある。 ブログ:megayaのブログ(http://www.megaya.net/)
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