杏の果てしない戯言

【またゼロから始める】まなみのりさ 再出発ワンマンライブ「いままでとこれからと」現場レポート

まなみのりさは8月8日、渋谷duo MUSIC EXCHANGEで、ワンマンライブ「まなみのりさ 10th Aniversaryライブ “いままでとこれからと”」を開催した。この日は、まなみのりさのインディーズデビュー10周年記念日にあたる。

まなみのりさは、Perfumeを排出したアクターズスクール広島のスクール生で結成された3人組アイドルユニット。メンバーはまなみ、みのり、りさ。2011年に、ご当地アイドルNo.1決定戦「U.M.U AWARD」でグランプリを獲得し、2012年にメジャーデビュー。2014年に拠点を広島から東京に移した。2017年2月のライブを最後に活動休止し、6月に前所属事務所から離れたことが発表された。

1部「いままでと」

今回のライブは1部「いままでと」と2部「これからと」の二部制。会場前では、ファン同士の久々の再開を喜ぶ言葉を交わされている様子が見受けられた。1部は応募式の無料トークイベントで、平日の早い時間にも関わらず約200人が集まった。黒のスーツ姿でステージに登場した3人はファンに向かい謝罪し、活動休止期間の経緯の説明を行った。昨年11月に前事務所と今後の方向性に向けての話し合いを持ち始め、その中で、このままの状態ではお互いにとってプラスにならないと感じ、そしてそのような気持ちのままファンに向かうことは出来ないと判断。3人が契約期間中に契約解除することになり、弁護士を入れて様々な手続きを行っていたため、アナウンスが遅れたと言葉を選びつつ語った。長年一緒にやっていく中でお互いに不満が募っていったのも事実と明かし、3人は26歳で時間が残されておらず、やりたいことを全部やりたいと考えたと告白した。

イベント応募の際に質問が集められ、その質問を7位からランキング形式で回答。7位は「活動拠点はどこ?」。「東京で勝負したい気持ちは変わっていないが、今後については2部で発表する」(りさ)。6位は「2月の最後のステージはどんな気持ちで立っていたの?」。「今後自分たちの曲が歌えなくなるかもしれないと分かっていて、でも伝えられなくて葛藤があった」(まなみ)、「何とかしてファンに思いを伝えたいと思い、CDをリリースした順にありがとうという思いを込めて、MC無しで歌った」(みのり)、「ライブは楽しい場所でありたかったから全力で届けた」(りさ)。握手会でファンからの言葉に応えることが出来ず辛かったが、もがいていることをファンが感じ取ってくれたとも。5位は「所属事務所は決まっているの?」。この質問にLIFriends、ミオヤマザキなどが所属するTOIL&MOILに入ったことが発表された。「私たちがやりたい、歌いたいという気持ちを笑わずに真剣に受け止めてくれた。もっと進化、成長できる思いを感じた」(まなみ)。

4位は「今後の活動方針、マネジメントについて」。この質問に、TOIL&MOIL代表の岩崎貞文が登壇。まみりはTOIL&MOILの所属アーティストと対バン経験があり、元々知人関係ではあったという岩崎氏は「前事務所を辞めてから相談があると連絡があり、3人がお葬式のような顔で来た。『辞めた方がいいと思う』と何度も言ったが、まだ歌いたいと投げかけてきて、その熱い気持ちに惹かれた。彼女たちがもう一度笑ってあげられる場所を作りたい」と語った。そして、このトークイベントが3人の希望であり、最初の反抗であったことも明かした。3位は「今までの曲は歌えるのか?」。「結論から言うと今までの曲は歌えない。過去にすがらないように、前の事務所からのプレゼントだと思っている」(りさ)。2位は「これからの目標、11年目の目標」。「3人で行き着く答えが1日でも長く歌いたい、1日でも長くライブしたいになる。時間とともに情景が変わる日比谷野外音楽堂でライブしたい」(まなみ)。1位は「活動休止になった理由」。「最初の経緯で説明した通りで、違約金を支払い私たちから辞めた。これから私たちがもっと大きくなることがお世話になった人たちへの恩返しだと思うので、今日から前を向いて進んでいく」(まなみ)。ランキングが終了すると番外編として、まなみのヘアスタイルやみのりの体調に関する質問について回答。まみりらしい和やかな雰囲気になり、笑顔に包まれた。

2部「これからと」

2部「これからと」は、すべてのセットリストが新曲、新衣装、新しい振付で構成されたライブを披露。約400人が会場に詰めかけた。ライブがスタートすると、情熱大陸風のムービーがスクリーンに映し出され、3人が活動休止中にアルバイトしている様子や、ファンへの罪悪感や今後の不安を語るメンバーの様子が放映。みのりの「もう一度まなみのりさを始めます」の宣言でライブがスタート。活動再開を告げる「反逆のパラレルライン」を力強く歌い上げ、会場のボルテージはいきなり最高潮に。3人のハーモニーが美しい「カフェテリア」ではファンを圧倒した。MCに入るとファンからの「おかえり」の声援に、「ただいま」と応える3人。久々のライブのため、「まなみです。みのりです。りさです。まなみのりさです」の挨拶を3回も繰り返す。そして、3人は活動期間中エゴサをしていたと明かし、会場を沸かせた。スタンドマイクを使ったミディアムバラード「宿題」では、上京後の厳しい現実を前にした3人のじくじたる想いが込められた。続いての「TOKYO」はこれまでのまみりの楽曲には無い4つ打ちのクールで激しいダンスナンバーで、ファンを魅了。テンポの早いアゲ曲「waveびーと」はアニソンのようなお祭りソング。みんながタオルを回し会場が一つになった。

まなみが突然アントニオ猪木のモノマネを始め、「元気ですか!元気があれば、何でもできる!何でもできるということは回ってもいいのかい」と煽り、「bye bye バイナリ」に突入。まみりの代表曲でもある「ポラリスAb」の振付が大胆に引用され、ファンはクラップして回転。そして、ファンへの感謝の気持ちを伝えた3人は、未来への希望を歌った「ORION」を熱唱。まみりの代名詞でもあるポラリスサークルならぬオリオンサークルが会場に発生。大盛上がりで終わるかに見えたが、突然PAから音の調整やマネージャーからのパフォーマンスの指示の寸劇が始まる。これまでのライブはリハーサルであり、実は本番はこれから始まるというのだ。これまでの7曲をもう一度披露し、会場はさらに熱狂の渦に。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=SIKerLRCxN0&w=560&h=315]

メンバーがステージを去ると、会場にはムービーが流れ、9月3日に六本木morph-tokyoにてワンマンライブ「『さよなら、またね』~ワンマンできるだけ全員見てほしいけぇ~」の開催、同日にミニアルバム「さよなら、またね」、および10周年記念ライブを収めたDVD「いままでと、これからと」のリリースなどが発表された。さらに、12月24日に広島フェニックスホールで自身最大規模となるワンマンライブ「もう一度、ここから」の開催がアナウンスされた。そして、9月3日のワンマンを最後に、一度広島に帰ることが明かされた。再度ステージに登場したまみりは、東京から逃げて帰るわけでも負けて帰るわけでもなく、東京に出てくる前くらいの熱い思いをもう一度持って活動するために、広島に帰る決意をしたと熱く語った。そして、サプライズで3人の母親からのメッセージムービーが流れた後、まなみは今回の決断は苦しかったし、その決断が正しかったのか分からなくなってたけど、初めての大きな決断を乗り越えられ成長したと振り返り、誰か1人でも辞めたいと言っていたらこのステージに立っていなかったと明かした。そして、私たちはどうしても諦められない、またゼロから始めるって私たち3人は決めた、と涙ながらに語った。

まなみのりさというと夏のイメージが私にはある。改めてその理由を考えてみたら、2013年のTOKYO IDOL FESTIVALのZepp DiverCityのステージに思い当たる。会場の前方が、まみりの後に登場するアイドルのファンで埋め尽くされ、完全にアウェイになっていた。そんな状況の中、ファンが大いに盛り上げ、回りがどんどん感化されていき、会場全体が惹き込まれていった。まみりとファンとの間の圧倒的な固い絆を目の当たりにしたのである。アイドル生活10年目、引退して普通の女の子に戻った方が楽だったに違いない。それでも3人は広島に戻ってゼロからの再出発することを決意した。先の見えない途方もない困難も、この固い絆があれば、必ずや乗り越えられるに違いない。

まなみのりさ公式サイト http://manaminorisa.com
まなみTwitter https://twitter.com/mamiri_manami
みのりTwitter https://twitter.com/mamiri_minori
りさTwitter https://twitter.com/mamiri_risa

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