コラム

20代、地下アイドル

自己紹介

初めまして、久保田奈津希です。
私は18才で上京し、メイド喫茶でアルバイトをしながら地下アイドルとして活動していました。
一度は地元の愛媛県に戻りOLをしていましたが、夢を諦め切れずに24才で2度目の上京。26才でアイドルグループに加入。ミスiD2016「アー写.com賞」受賞。ゴッドタン(テレビ東京)出演。その後、グループを卒業し、音楽ユニット「Nice Arrange」を立ち上げるも解散。等、かなり落ち着きのない人生を歩んできました。

ひたすら夢だけを追い続け、気がつけば29才。

20代の全てを費やした「地下アイドル」とは何だったのか。

アイドルとしてではなく、29才の女性としてお話ししたいと思います。

①そもそもアイドルになりたかったワケ

私は3才から10才まで、近所の大型スーパーのカルチャースクールでクラシックバレエを習っていました。
年に1回、発表会がスーパーの特設ステージで行われます。
たくさんの人達が買い物の足を止めてまで自分を見てくれることはたまらなく気持ち良かったです。
普段のレッスンは嫌いだったけど、発表会は大好きな、根っからの目立ちたがり屋でした。
そして、テレビで歌って踊るアイドルに憧れて…となれば、健全で可愛らしい理由なんですが、私の場合はとにかく目立ちたいという欲が暴走し「人と違う特別なワタシ」を普段の生活からアピールすることに全力を尽くします。
その結果、奇抜なファッションやマニアックな趣味に走るようになり、もちろん同志もいないので、友達が減り、学校での居場所がなくなりました。
一人になりたくない、寂しい、でも自分の存在はアピールしたい。
そんなくすぶった気持ちを解放できる場所として、私は「アイドル」を選びました。


そしてもう一つ大きな理由があります。
それは、20代まで「彼氏が出来る気配が全くなかった」こと。
アイドルといえば恋愛沙汰がご法度です。
俗に言う「サブカルチャー」に傾倒しまくったため、異性との関わり合いが極端に少なく、彼氏と撮ったプリクラなんてものがそもそもこの世に存在しない私なら、なんの後ろめたさもなくアイドルになれる!と思ったのです。

②どうすればアイドルになれるの?

「アイドルになりたい」と思ったはいいけど、当時の私は片田舎の学生。
更に「彼氏いない=モテない=大して可愛くない」というネガティヴな自己イメージを抱いていたので、ハナから大手の芸能事務所に受かるわけがない。と身の程をわきまえておりました…
そこで「ここなら私でもイケる!」と感じたのが、メイド喫茶でした。オタサーの姫ってやつです。私もオタサーの姫になろうと、ここなら私の存在価値もあるだろうと考えたのです。

そしてメイド喫茶でアルバイトを始めて3年、根っからの目立ちたがり屋の私は新しい欲求に目覚めます。
「オタサーの姫で終わりたくない。私はもっと世間一般に広く愛されたい!」
そこから、アイドルグループのオーディションを見つけてはとにかく書類を送る日々が始まりました。
晴れてグループに加入が決まった頃、私はすでに20代後半。世間一般のアイドルのイメージで言えば、むしろアイドルを卒業している年齢です。
やっと居場所を確保した嬉しさに浸るのも束の間、
「とにかく実績を残して早く有名にならないと…」
並々ならぬ焦りとの戦いでした。

③アイドルとして生きる

年齢に対する焦りと、グループに加入すれば売れる、なんて甘い話ではない現実。どちらも痛い程感じながら、私はただひたむきにアイドルとして生きました。
その結果、私はグループとして活動した約1年の間に、描いていた夢の大半を叶えることが出来ました。
夢が小さかったのか、それとも努力の甲斐があったのかは未だに分かりません。
とにかく猛スピードで夢を叶えた結果、私はあっという間に燃え尽きました。

私の未来に期待して投資してくれたヲタクに「もう夢がない」なんて口が裂けても言えませんでした。
だけど、それでも、
「20代後半の女性」という現実が、私から夢を見る力をどんどん奪っていったことは事実です。

私には、この先もずっとアイドルとして生き続ける覚悟がありませんでした。


最後に

なんだかしんみりとしてしまいましたが、アイドルを目指し、アイドルとして生きた20代は、サブカルチャーに傾倒し不健康な青春を送ってきた私にとって、今でもキラキラとした特別な思い出です。多分青春ってこういうことなんだろうなと思います。
世間一般で言うところの幸せは逃してしまったけど、ただ真っ直ぐに自分の夢を追いかけて、しかも叶えることが出来て、本当に贅沢な時間の使い方をしたと思っています。
「いい年してみっともない」なんて言わずに、ここまで見守ってくれた家族には本当に感謝しています。

グループ卒業後の私は、アイドルを名乗るのを辞めて活動を続けていますが、「アイドルじゃない」とアピールすることの難しさに頭を悩ませています。今後の一番の課題です。
とは言え、30代を迎えることだし、今まで避けてきた「お金を稼ぐ為に働くこと」や「逃げずに異性と向き合って恋愛をすること」にも少しずつ取り組んで、一人の女性として満ち足りた人生を送ろうと頑張っているところです。
なので!
ここまで読んで下さった皆様の、新しい生き方を選ぶキッカケになったらとても嬉しいです。
幸せになる方法は一つじゃないんだから、と自己啓発本にありがちなことを私も思っています。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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久保田奈津希
ミスiD2016アー写.com賞/ゴッドタン ヒムコ組.comもがなつき/その他経歴はHPをご覧下さい→ natsuki.crayonsite.net
久保田奈津希

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