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【ライブレポ】6さいからSMアイドルまで!? 西川口に“ひとクセありそうな”アイドルが大集合! 『おもしろそうなアイドル集めてみましたvol.1』参戦レポート

6さいからSMアイドルまで!? 出演陣があまりにも幅広すぎた“カオス”な西川口アイドルサーキットイベントレポート

 夏はアイドルの季節だ。各地でフェスや対バンイベントが行われ、そこで新たな推しグループに出会うことも多いことだろう。

 令和となって初めての夏、何かが起こりそうな予感がする中、今までとは一味違うアイドルライブが開催された。タイトルは『おもしろそうなアイドル集めてみましたvol.1 西川口 de サーキット』。その名の通り、舞台となったのは埼玉県の西川口。主催は、独自のアイドル情報をまとめたサイト『チカカラ』の管理人チカカラ山本氏。そして、今回のイベントロゴを手がけたのが、あの可愛らしい絵柄とウィットに富んだユーモアで人気の「しこりん先生」ときており、この時点ですでになにやら面白そうな匂いが漂いまくっている。

 さらに、今回のイベントでは、アイドルファンたちが新しいアイドルと出会うための仕掛けが随所に施されていた。例えば、対バンのイベントなどに出かけるにあたって気になるのが、事前の情報である。「お!俺好みの可愛い子がいる。写真撮りたいけど撮可なのかな…?」「接触行ってみたいけど、レギュレーションがよくわからない」そんな不安を感じ、なんとなく周りに合わせたり、とりあえず並んでみて様子を伺うというのは、ドルヲタなら誰しも経験があるのではないだろうか。

 しかし、このイベントでは【撮影可否】や【出演グループの特典会レギュレーション】を事前に公開。実に「参加者に優しい」仕様となっているのだ。加えて、各グループの紹介や、イベントの見どころなども余すことなく自サイトに掲載。ここまでしてくれるイベントは、なかなかお目にかかれない。私も、十分に予習をしてイベントに臨むことができた。

 7月15日、開場時間の少し前12:20頃に、開会式が行われる「ウラプロ劇場」に到着し、受付を済ませる。もう一つの会場となるライブハウス「Galaxy」とは、歩いて2分とかからない距離だ。どちらも今年初めにオープンしたばかりとあって、キレイで居心地もいい。

(以下、記事内にお客様のアップされた写真を一部使わせていただいております。)

不思議な空気に包まれた開会式

 会場に設置された「出演アイドルのサインが入った旗」や「MIX」などのワードが入ったタペストリー、会場に設置されていたイベントロゴ入りのパネルなどを物色する。通常のアイドルフェスでここまで手を入れて飾り付けていることも珍しいため、開演前から早くも胸躍らされる。

 そうするうちにウラプロ劇場開演の13時となり、「開会式」が始まった。登場したのは、りさちゃん6さい、ことな、ゆわ、ヨネコ、小日向由衣、毛並みん、すずはらかのんの7人。おや?久しぶりに見たかったあいちゃんは?と思ったら、体調不良で欠席とのこと。残念、でも無理はできないですよね。
 子どもから大人、さらには不思議なきぐるみの人(?)まで、このイベントを象徴するような顔ぶれの開会宣言だった。

 そしていよいよライブが開始。まずは、開会式にも出ていた、りさちゃん6さい、ことな、ゆわのキッズチームから。何よりも一生懸命さが伝わる子どもたちの歌声に、会場はほのぼのとした空気に包まれる。2016年にクラブチッタ川崎で開催された、「キッズアイドルフェスティバル」を思い出す。あの時の会場もこんな温かい雰囲気だった。

 続いて登場したのはヨネコ。いきなり浮き輪をつけての登場は面白かったが、どうやら楽屋にビーチボールなどとともに置かれていたものらしく、この後、多くのアイドルがそれらの小道具を利用していた。


(フロアに置いた浮き輪の上で、びよんびよん揺れながら歌うヨネコ)

 曲中、会場の後ろにいた主催者をいじる場面もあり、早くもこのイベントの自由さが伝わってきた。

 ウラプロ劇場のひとつ下のフロアで行われている物販スペースの様子を見に行ってみる。こちらもお目当てのアイドルの元にファンが集っており、盛況のようだ。
 久しぶりに、大きくなったあいちゃんとチェキを撮ろうかと思っていたのだが、欠席だったので、すぐに方針変更。りさちゃん6さいの列に並ぶ。

 案内されたのは、相合い傘の書かれた黒板の前。そこにイスが置いてあり、りさちゃんがそこに乗ると、ちょうど背の高さが合うという具合だ。ここで運営さんから、「ポッキーを『あーん』してもらっているショットでもいいですよ」との声が!これは乗らなければ。かくして、りさちゃん6さいとの微笑ましいチェキを撮ることができた。

対照的な2つの会場

 物販を見終わって、続いてはもう一つの会場「Galaxy」へ。

会場について地下に続く階段を降りていくと、こちらは照明も暗く、典型的なライブハウスの雰囲気。ウラプロ劇場が白を基調にして、明るい感じだったのと好対照だ。同じアイドルを見るにしても、両会場を見比べてみると、2つの違った様子が楽しめることだろう。

 ちょうどPARADISCIELがパフォーマンス中。客席の前方の人は、床に座って見ている。どうやら各グループごとにファンのルールがあるようだ。このイベント、アイドルとともに、それそれのファンの様子も多様なようだ。そのあたりにも注目してみることにする。

 続いては、先ほどウラプロ劇場を終えたヨネコ。こちらでは、ギターを弾きながら歌う。演者もそれぞれの会場に合わせて内容を変えているらしい。曲中、どうやらチューニングが狂っていたようなのだが、「これも西川口っぽくない?」と言って、そのまま続行。それはそれで独自のグルーヴ感が生まれていた。

 次に登場したのは、「レジェンド」こと小日向由衣。ステージと客席の境を無くすように、客席に降りてきて歌い、ファンにはリフトもされている。このあたりの、自由さと統制のバランスが美しいと思う。

 ソロアイドルが続くこの流れで、根本もねへ。控えめに「そんなに面白くないけど、見ていってください」と挨拶。確かに、これまでの人と比べると正統派といった感じだ。個人的には、大好きだった瀬能あづさの「もう泣かないで」をカバーしてくれたのが嬉しかった。

 ここまで終わったところで、会場は満員に。スタッフから「少し前に詰めてください」というアナウンスが入る。次の平成墓嵐を目当てに人が集まってきたものと思われる。

 いよいよ、その平成墓嵐が、例の某大物アイドルの曲に乗って登場。尚、メンバーから「セトリのツイートはNG」との説明があったので、詳細な曲名は差し控える。個性が強烈な7人は、思い思いにパフォーマンスしている。客席に降りて盆踊りをする者、ひたすらシャウトする者、曲の途中で血圧を測りだす者、ステージ前に張られていた鎖を外し、それで縄跳びをする者。まるで、アングラ劇団の公演を見ているような気分になってきた。これだけの盛り上がりを見せられて、明日解散するとはとても思えなかった。

 続いては、平成墓嵐のメンバーの一人、式部チャン。歴代総理の名前の入った曲を歌い、ボルテージが上がる。「ここは政治集会か?」と思わされるほど。その後も、自分の思いを赤裸々に語り、全身全霊をもってメッセージを伝えていた。

 この流れで登場した松山あおい。美少女然としたルックスで、かなり正統派な印象を受ける、会場の前の人を座らせたり、象のぬいぐるみを持って、観客とともに「パオパオ」と叫んだりと、オタクの扱いが実に上手い。最後は、みんな知っている「アイアイ」を熱唱して終了となった。

次々と繰り出される個性的なパフォーマンス

 そろそろ時刻は16時過ぎ、ここでまたウラプロ劇場に戻る。
 ちょうどステージに上がってきたのは、「永遠の17歳」を自称する、のうさぎゆん。こちらも、ステージを降り、客席に入って歌う。観客も含めて体操のフリを行い、一体感を強めていた。

 歌い終わったところで、そら♨️るるが乱入。異様なまでのハイテンションで、百戦錬磨のアイドルファンが揃った会場を圧倒する。こうやって並んでみると、たしかに似ているこの2人。彼女たちのコラボレーションを見ることが出来るのは、世界広しと言えどもこのイベントだけだろう。

そして、そのハイテンションのまま2人のコラボ曲、キラーチューンである『初恋サイダー』へとなだれ込む。もちろん、会場は大盛り上がり。

その後、松山あおいも加わり、こんなかしましいコラボがこの世にあるのかとも思えるような、まさに「カオス」となったクロストークを繰り広げた後に披露したコラボ曲は、童謡の『アイアイ』。「おさーるさーんだよー♪」という歌詞に対して、ファンが「オレモー!」とコールを返す様子はほのぼのと混沌が入り混じり、「ファンと一緒にライブを盛り上げる」というライブアイドルの根源を改めて思い返させるようなステージとなった。

そして、のうさぎゆんとそら♨️るるが退場し、松山あおいのライブ。Galaxyに続き、ここでも会場を大いに沸かせる。

 松山の後は、いよいよ注目の「ハピネス野郎」だ。噂では聞いていたが、体験するのは初めて。どうなることかと待機していると、嵐の『Happiness』に乗って覆面の男が登場し、会場を煽る。会場にいたアイドルたちも加わって、音楽に合わせてサークルを作るのだ。ぐるぐる回っては、逆回転、その渦に飲み込まれるように気持ちが高まっていく。まさに、全員が「ハピネス」を味わっていたことだろう。

 ハピネス野郎の熱狂を受け、少し休憩するために外に出る。天気はあいにくの曇り空だが、中の熱気のせいか気分はいい。しばしお茶を飲むなどして休み、18時過ぎにウラプロ劇場へと戻った。

 ちょうど、ビビっとちきんが始まるところ。隅の方に場所を確保し眺めていると、ここはオタクの盛り上がりがすごい。他でも見られる光景ではあるが、前方のファンがスケッチブックにコールの内容を書き、後ろの客に見せて一緒に盛り上げている。もちろん、他のグループのファンも協力的で、一体となってステージを盛り上げている。オタクならではの素早い協調性、美しい光景だと思う。

 会場のファンが前方と後方で入れ替わり、「ティーンズ☆ヘブン」の登場。洗練されたルックスと楽曲で、一気にメジャー感が出てくる。もちろん会場のファンも熱い。曲に合わせフロアで踊り始める。八反安未果のカバー「SHOOTING STAR」は懐かしかった。

 こうして見てくると、「おもしろさ」の基準はひとつではいなんだなと実感する。キャラやコンセプトで笑わせてくれるようなおもしろさもあれば、じっくりと聞かせる曲のおもしろさもある。演者のパフォーマンス、ファンの盛り上がり方、とにかく見どころはたくさんある。その基準の多面性を知ることのできるイベントなのではないか。ここまで見てきてそんなことを思った。

カオスタイム

 さてさて、そんなことを考えているうちに、また強烈なグループが登場する。SMアイドル「フェッティーズ」だ。ボンテージのセクシーな衣装に身を包んだ3人組。1人は、トランジスタメガホンを使って叫び続けている。まさに「酒池肉林」を体現したようなユニット。曲の途中で、ムチを持って客席へと降りてきて、ファンを馬にしてその上にまたがる。ヒールでファンに蹴りを入れる。もちろん、ファンは大喜びだ。お酒を口に含んで、観客の口にと吐き出すパフォーマンスもある。このステージ、昼間6さいの女の子が立っていたとはとても思えない。とにかくその幅の広さに感動する。

 嵐のようなフェッティーズが去ったかと思ったら、またしても予想を超えたステージが始まった。怪しげな詩の朗読のようなものから始まり、登場したのはバストトップをシールのようなもので隠した程度の、露出の多い出で立ちの女性。「これがクリノス革命か…」あっけに取られているうちに、もう1人女性が登場。ステージ上で濃厚なラブシーンを演じ始める。そして、このシチュエーションに不思議とマッチした「翼をください」を歌いながら踊る。ある意味、場末のストリップのような趣さえある。最後には、片方のメンバーの体に、ろうそくのろうを垂らすという、完全なSMプレイを披露し、出番を終えた。
 初めて見た人も多いようで、客席も、どう反応していいかわからない様子。これも含めておもしろさの究極型なのかもしれない。

 セクシーな出演者2組が終わったところで、登場したのは、キャンディzoo。先ほどとは打って変わって10代の若さとピュアさは一層際立って見える。もしかすると、このタイムテーブルの狙いは、そのあたりにあるのかもしれない。

一服の清涼剤のようなライブが終わったところで、続いて登場は、すこやか健康クラブ。性別不問のおつねのアオリと女性3人の組み合わせ。曲も含めて謎めいた感じがいい。ステージが始まって6時間半、この時間になってくると、何か達成感のようなものを感じてくる。

 続いて出てきた、かんたんふは、昨日結成されたばかりのほやほやのグループ。アイドル経験がある人が多いせいか、安心して見られる正統派の4人組。テクノポップを基調とした楽曲のクオリティも高く。今後の活躍が期待できそうだ。

ラストに向かって高まる一体感

 ここからラストまでは、実力派のグループが続く。まずは、夢幻クレッシェンド。彼女たちのファンも多く、それぞれの色のペンライトを掲げ、コールも実のよく揃っている。客席に出来たサークルの整い方まで見事だった。

 そして、セルフプロデュースアイドル、幻.no。今回は、メンバーの日奈森あこが怪我のため欠席だったが、残りの3人で迫力のステージを見せた。彼女たちの先導で、ファンは客席を右に左にと動いていく。最後には、ファンが床に丸まって作った橋の上をメンバーが歩く「オタ渡り」も見せてくれた。

 そして、八王子のご当地アイドル、8princess。ここは、グループの推しTシャツを着ているファンが大勢いる。集まっているファンの絶対数が多いこともあるのだう。例によって、画用紙による「コール説明」もしっかり行われている。サーキットイベントのラスト近くに感じる独特の熱気が感じられた。

 大きな盛り上がりの中、ラストの、異国のパルピタンテが登場する。会場のボルテージも最高潮だ。エキゾチックな衣装に身を包んだメンバー4人、客席を巻き込んで、感動のラストとなった。飛び道具のような異端のアイドルもいた中で、ここのような正統派で締めるのは、なかなか気持ちがいい。バリエーションに富んだコース料理をいただいたかのような満足感だ。


 最後にエンディング。異国のパルピタンテ、8princess、幻.no、夢幻クレッシェンド、そら♨️るるの5組が登場。コラボする曲は、もはやこの手のイベントでは定番中の定番『初恋サイダー』。曲が始まると、客席は慣れた様子でコールをする。みんな、今までいろんなアイドル現場を経て、ここにたどり着いていることだろう。そんな人達が、ひとつにまとまる。その共通言語がこの曲なのだ。そんな宝石のようなものを共有できる私たちは幸せだ。


 今回、このイベントに参加し、現在のアイドルというものの幅の広さ、自由さに改めて気付かされた。もちろん、推しを絞って、現場に行くのも楽しいだろう。しかし、時にはあまり目にしたことのないアイドルを見てみるのも面白いものだ。知っている現場が増えれば、その分オタ活が楽しくなることうけあいである。

 今回はvol.1ということであったが、2回目以降の開催を期待したいと思う。次回は、はたして一体どんな「おもしろい」アイドルたちに出会えるのだろうか。

10月12日(土)『おもしそうなアイドル集めてみましたvol.2 西川口 de ワールドカオス』開催決定!

大いなる混沌と昔ながらの勢いのあった頃のアイドルフェスを再現させた『おもしろそうなアイドル集めてみました』の第2回目の開催が早くも決定! 日程は10月12日(土)の朝10時開場予定の夜22:30終演後物販終了予定。今回は「朝からカオス de 西川口」「ラップ de ロック de 西川口」「ワールドカオス de 西川口」の3部制とし、通しチケットの購入で全ての部に入場できる予定(要別途D代)。そのタイトルも『おもしそうなアイドル集めてみましたvol.2 西川口 de ワールドカオス』と、まさに“混沌”を表わしている。詳細は後日発表予定。10月12日は、朝から晩まで西川口で予定30組のアイドルたちとワールドカオスに明け暮れてみるのも面白そうだ。

OIF vol.1 写真












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プレヤード
おたぽる(サイゾー)や、ガジェット通信などへの寄稿を中心に活躍する、アイドル&美少女系ライター。 アイドルを追いかけてはや○○年。ここまで来たら生涯を捧げる覚悟です(^^; ameblo.jp/pleiad1002/
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コメント

    • ちば乃木
    • 2019年 7月 31日

    「トランジスタメガフォン」って
    今もいうんだね
    とっくに IC に替わってるはずだけどW

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