レポ / インタビュー

里咲りさZepp DiverCityワンマン直前企画 〜たったひとりのアイドルの挑戦〜

里咲りさ空前絶後の1st全国ワンマンツアー2017ファイナル

損益分岐……資金繰りのためのクラウドファンディング型ウェブショップ……そしてネオカイザー……。普段、アイドルのライブでは耳にしないような言葉が前面に押し出され、ここまでの道のりを綴った里咲りさの9.22 Zepp DiverCityワンマンライブ。
4月の福岡から始まった「里咲りさ空前絶後の1st全国ワンマンツアー2017」のファイナルと銘打たれたこの公演。
「シンガーソングライターであり、アイドルであり、社長」の里咲りさが、一体どういう道のりを辿ってこの日に辿り着いたのか。それらを、里咲りさ本人への簡易インタビューも交えて、ワンマン前日に振り返っていく。記事末には、フェスボルタの時のライブの画像や、さらには絵恋ちゃんや関係者の方達のコメントも!

個人で借りたZepp DiverCity

通常、こういった大箱のライブというものは、所属事務所がイベント制作会社などを通じて作っていくものだと思うが、なんと今回、これを里咲りさが個人で電話して借りてしまったという。そんな、異例中の異例のZepp DiverCityワンマン。
まさに文字通り、空前絶後のツアーファイナルだ。

損益分岐

里咲りさのZepp DiverCityワンマンは、他とは違う点がいくつかある。その中の一つが、「損益分岐」というものを最初から表記してた点だ。

損益分岐
管理会計上の概念の一つ。売上高と費用の額がちょうど等しくなる売上高または販売数量を指す。
(参照:Wikipedia「損益分岐」

こんな単語を使って販促してるアイドルってちょっと他にいない。

さらに、この損益分岐だけでなく、里咲は別の方面からもワンマンライブに向けてのアプローチを狙う。ここから、まさに彼女が「社長」と呼ばれる所以を遺憾なく発揮していくことになる。

里咲商店

Zeppの制作費と、アルバムのMV、プロモーションの費用を捻出するために「里咲商店」という、期間限定のウェブショップを開く。
ウェブショップに関しての里咲の述べた概要が、以下。

いろいろな方法を考えた
どうしても、リード曲のMV最低2本と、宣伝プロモーション費用、Zeppの制作費をつくりたい、でもそのためには今の資金だと足りないことがわかりました。
普通に資金を調達しようと思って、
銀行にお金を借りようと何社か行ってもどこも審査通らず…
親族に借りることもできず…
(略)
思い切って新グッズをたくさん作って準備した
名付けて「里咲商店」をオープンさせました!!
わー!
いろいろな方法を考えた

当初クラウドファンディングを考えてたという里咲だが、結局クラウドファンディングには手を出さず、「里咲と言ったらやっぱり物販だろ!」ということで、クラウドファンディング型ウェブショップで活動資金を募ることに。
メリットとしては、間で取られる手数料が少ないこと。デメリットとしては、受注や発送などを全て自分で請け負わなくてはいけないこと。
しかしそこは今までにCD-Rを焼いて焼いて焼きまくってきた里咲。怒涛の勢いで、自身で注文を受けまくって発送しまくり、この「期間限定里咲商店」を大成功させる。

里咲商店で20万円で購入された「あなただけのオリジナル楽曲制作」を使って作られた「フローエンタテイメント社歌」(フローエンタテイメントは、里咲りさが社長の会社)

こうやって、チケットでの損益分岐だけでなく、他の方向性からもワンマンライブの興行成功に向けての手段を模索し始めた里咲。
この後、さらに偶然とファンの頑張りが重なり、思わぬ幸運を呼び込むことに成功する。

里咲商店関連記事:http://timtmb.com/blog-entry-1600.html

スポンサー獲得~ネオカザー劇場~

ネオカイザー2000。ドンキホーテでのみ売られている栄養ドリンク。値段は1本あたり約38円(店、地域によって値段は変わります)
この、誰も知らなかった激安栄養ドリンクを世に知らしめたのは、ワンマンライブについてファンと会議をするという「フローエンタテイメント就業体験vol.1」において、ファンへの差し入れに里咲が持ってきたことに端を発する。

これから日をおいて、「あの健康ドリンクは一体なんだったんだ……?」と調べだしたファンたち。これがドンキホーテのプライベートブランド商品だということを突き止める。そして、そのチープさ、壮大なネーミング、パンチの効いた味、なのにしっかりとした効果があるという、このインディーズ感に共鳴していく地下アイドルヲタクたち。面白がって他の現場にも差し入れしだしたり、アイドルと全く関係のないフェスで勝手に配布したり、ネオカイザーのTシャツを作ったりと、ファン主導でカイザーの輪がどんどん広がっていく。

そんな(ネオカイザーの)ある種不思議な盛り上がりを見せる中、ネオカイザーがフェスボルタというイベントの公認飲料になることが決定。

さらに奇跡は続く。なんと、このネオカイザーの勢いに乗ってスポンサーを募集したところ、バックアップしてくれる企業が登場!

かくも繰り広げられた、このネオカイザー劇場。ファンとアイドルが一緒になって流行を生み出し、企業を呼び寄せ、Zeppワンマンに向け、さらなる勢いをつけて加速していく。

ネオカイザー関連記事:http://timtmb.com/blog-entry-1698.html

ここまで損益分岐、里咲商店、ネオカイザー劇場からのスポンサー獲得など、これまでは主に「社長」としての興行に関することが話題になってきた里咲。
だが、アイドルでありシンガーソングライターである里咲りさの真骨頂は、なんといってもその「楽曲」、そして「ライブ」。
9.22。はたして里咲りさは、一体どのようなパフォーマンスを、歌を、声を、魅せてくれるのか。

「サイン」

2015年CD-Rグランプリ大賞となった「THE-R」をはじめ、これまで数々の楽曲を世に送り出してきた里咲りさ。そんな彼女が8月に発売したアルバム「サイン」。
その中から、上記の里咲商店の成功を元に作られた、非常にハイクオリティーな2本のMVを紹介。

「Hot!夏!さま~」のMV内には、ネオカイザーも登場。

この他にも、筆者ドハマリの「410」など、良曲が盛りだくさんのこのアルバム。

このアルバム「サイン」を引っさげ、9/22、里咲りさが、いざZepp DiverCityワンマンライブに挑む。
以下、里咲りさコメント。

里咲りさコメント

――「20人くらいの現場で一番面白い事が起こる」と常々仰ってた里咲さんが、1000人規模のハコで仕掛ける「面白さ」について、どうなりそうか一言お願いします。

個人名義で3年目のインディーズソロアーティストがZeppを借りてワンマンやる、というのはなかかな起こり得ないことだと思うんです。aikoさんとか岡崎体育さんとか、そういった方が普段やられている会場で里咲りさが。事象としては相当おもしろいことだし、なかなか他人が全財産と体力かけた人生の大一番の勝負に出る日を目の当たりにできることって少ないと思うんです。

ライブ内容に関しては、いままで見てきてくれたファンやたくさんお世話になった関係者に向けて、私は披露宴でもするような気持ちでいます、こんなに大きくなりました、って。集客とかは本当は関係なくて、とにかくお世話になった人たちに「おかげさまでこんなにできるようになりました」ってかっこいい姿をみせたい、「これからもよろしくお願いします」というご挨拶の気持ちも一緒に込めて。

ライブは里咲のやりたい音楽をしっかりやりたい、ライブは里咲バンドが基本なんですが、3年間の経験をライブとMCですべてキラキラしたものに昇華した形で最高のものにします。

――ついにグレードアップするらしいグッズについて、少し教えてください。

Tシャツが4.0オンスから6.0オンスに!タオルはガザガザ企業タオルではなくライブタイトル特注タオルに!ステッカーは100均の名前シールではなく塩ビ加工のデザインステッカーに!

――そうなんですね、当日のグッズを楽しみにしてます!

関係者コメント

絵恋ちゃん
コンビニでお菓子を真剣に選びながら、店内に流れる売れてる音楽が聴こえてくると「りさちゃんのがクオリティー高いじゃん!」そんなことをよく思います。
ひょうきん面が注目されがちなりさちゃんですが、楽曲はとてもしっかりしていて、インディーズならではの嫌いな人は大嫌い!なクセの強い路線でもなく、すごく聴きやすいメジャー感のあるメロディーとかわいらしい声をしています。
アーティストにとって、と言うと主語が大きいですけど、里咲りさちゃんやわたしのような活動をしているアーティストにとって「ワンマン」というものは本当に披露宴と一緒です。もうしばらく会ってないあの人にも、いつも近くで支えてくれているこの人にも、成長したでしょって部分とか、変わってないよってところも見てもらって、感謝を込めてもてなしたい。そして初めてそこで出会う人達に、これからよろしくねを込めてもてなしたい。それが「ワンマン」なんです。そのための最高の環境として、自分が慣れているライブハウスではなく ライブハウス慣れしていない層の気持ちを一番に考えて『Zepp Diver City Tokyo』を選んだ里咲りさちゃん。このワンマンにかけたかったのはお金だけじゃないということがそれだけで伝わってきます。
いよいよですね!
どんなに大きなものを背負っても、大変じゃない?と聞いても りさちゃんは「どうにやったらお客さん楽しいかな?」それしか言わないんです。あまりにもヘラヘラしてるので何度殴りそうになったかわかりませんが、きっと色んな感情は全部音楽に溶かしてしまっているのでしょう。
里咲りさ。こんなとんでもないやつがいつまでも側にいたら迷惑です。Zeppワンマン大成功させて、しぬほど売れてくれ!Zeppがこれからの里咲りさのスタート地点になることを期待して、明日はライブを楽しみに行きます。来てくれる人が全員自分目当てになるのはソロのワンマンの特権だよね。会場内全員味方!その幸せな空間を噛みしめて、思いっきり楽しんでください!

偶想Drop零ちゃん
里咲りさちゃん
偶ドロは様々な大人の力をかりてZepp Tokyoで7月にライブをしたんですけど、それを1人でこなしちゃう里咲社長!かっこいい!
きっと里咲社長の次の大きな一歩になるとおもいます!
そしてツイッターでフォローもしあってないのにおこがましくワンマンコメントをすみません!フォローしました👴🏻

ベズ柴崎さん(WEEK-END)
里咲りさ、Zeppワンマンに向けて。
神楽坂でTRASH-UP!!のライブ企画が始まった当初、まだ里咲さんが少女閣下のインターナショナルに在籍していた頃に共演させていただいたときに「里咲さんはこれからのアイドルシーンのジャンヌ・ダルクですよ」と伝えたことがありました。
最初に見たときから「きっとこの人がシーンを変えていくんだろうな」と感じていました。
その後も、アイドルとシンガーソングライターという境界の上で常に葛藤し揺らぎながら、それでもひたすら前へ進んで行く姿に、そしてインタビューやバラエティ番組で素敵な誤解をばらまいていく姿に勇気と笑顔をもらい続けてきました。
里咲さんや少ナショの運営さん達と「いつか何か一緒に面白いことやりましょうね」と冗談と本気が半分ずつくらいで話してきたことが、いまたくさんの方々の協力で結晶化してきたように思います。
2017年9月22日、ZeppDiverCityTOKYO。
世界中のすべてのフェイクとヘイトが嫉妬するような最高の時間を一緒に過ごしましょう。

9月22日

4/23「福岡〜フライングFUKUOKA!!〜」から5ヶ月間に渡って行われたこのツアー。いよいよ明日22日がファイナル。
ここまで振り返ってきて改めて感じるのは、「里咲りさのファンの方達は、ほんとにみんな楽しそうで、自分たちで流行を作り出してる」という点だ。また、その流行を話題性のあるパフォーマンスとして取り入れ、ファンも気持ちよくそれにお金を使い、そのお金を楽曲やMV、そして今回のようなZepp DiverCityに惜しげもなくつぎ込んでファンに還元する里咲。こういったサイクルがきちんと作られてるグループ、もしくは演者というのは、他になかなかないような気がする。そして、その真骨頂が見られるのが、明日22日19:00開演の「里咲りさ空前絶後の1st全国ワンマンツアー2017」ファイナル。
他のアイドル……どころかアーティストにも見られない、不思議な道のりで辿り着いた里咲りさZeppワンマン。
当日、一体何が起こるのか。9/22。「地下アイドルを勝手に代表してZeppでワンマンをやる」そう宣言した里咲りさの、一世一代のステージを目に焼き付けたい。

当日発売されたグッズ

里咲りささん関連リンク

里咲りさTwitter https://twitter.com/risamusic925
里咲りさ公式ブログ https://ameblo.jp/risa-satosaki/
1st全国ワンマンツアー2017特設ページ http://risamusic925.wixsite.com/risa/2017

里咲りさ、フェスボルタの時のライブの様子。











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