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魅力的なアンバランス さっきの女の子、1周年主催ライブ「さっきの女の子、一周年経ちました」レポ

「さっきの女の子、一周年経ちました」

2017年12月10日、「さっきの女の子、(通称:さき女)」の1周年主催ライブ『さっきの女の子、一周年経ちました』が、Shibuya Milkywayで行われた。
イベントには、「すこやか健康クラブ」「ノンシュガー」「シバノソウ」「会心ノ一撃」という、それぞれ方向性の全く違った4組がお祝いに訪れ、会場に集まったファン達を大いに沸かせた。
今回は、そのイベントの様子と各グループからのお祝いのコメントを、動画とテキストにてレポート。

すこやか健康クラブ

この日のトップバッターは、11月30日に同じく涙の1周年イベントを成功させたばかりの「すこやか健康クラブ」。そんな、同期の仲間とも言える「すこ健」による最初の曲は、佐々木喫茶さん作曲による新曲「凡人ファンタジー」。「女の子になれなかった男の子」という「おつね」のラップも炸裂する、自身らが「かっこいい曲」と語るこの曲。怪しい魅力とポップなサビで会場を盛り上げ、さき女1周年のスタートを切る。

普段「お馬鹿なライブが多い」と言われると語った、すこ健。「ここからは馬鹿ライブなので!」と紹介された「安心エクスタシー」、そしてレコライドの「ゆりめばえる」カバーを披露。もはや完全に自分たちのキラーチューンにしてしまった感もある「ゆりめばえる」。曲の終盤ではヲタによるMIXもShibuya Milkywayに激しく響き渡った。8月に行われたフェスボルタでは、あまりの盛り上がりっぷりに近所から苦情が入ってしまったという「すこ健」の熱いパフォーマンスで、記念すべき1周年イベントは最高のスタートを切った。

動画内のコメントでは、「同級生ライブをやりましょう」と語った、メンバーのおつね。同じくメンバーの宇宙るとは「私達も1周年がほぼ同じなので、みんなで仲良く同級生になれたらいいなと思います」と語り、『さき女』との同期の絆を深めた。

ノンシュガー

続いて登場したのは、先日松竹芸能への正式所属を発表したばかりのノンシュガー。さき女メンバーの霜月まふゆと高校時代の友達だったというノンシュガー松樹侑奈。その縁で、今回の1周年をお祝いに駆けつけたノンシュガー。フロアにサイリウムが舞う中で繰り広げられる、美少女たちの王道パフォーマンスは圧巻の一言。みんなでのジャンプや、ヲタによるイエッタイガーが会場に響き渡り盛り上がる中、メンバーの歌う「近道なんてない」という歌詞が、1周年を迎えたさき女に向ける先輩からのメッセージのように感じられ、胸が熱くなる。

また、2017年12月24日のクリスマスには、ノンシュガーが日頃行ってる「朝練(日曜の朝に行われている定期公演)」の集大成『クリスマス 本大会』が行われた。衣装などの演出を変えながらの1日3回のライブを成功させた彼女たち。着実に前へと進んでいくその様子が見れるのは、ファンからしても嬉しいだろう。

動画内では、奈良怜那が「メンバーが辞めないことが一番」と語っていたが、実際に「さき女」の今までの脱退人数は0人。「さき女」プロデューサーも「ここまで誰も辞めてないのが凄いとみんなから言われる」と語っていた。(※ 2017年12月時点。残念ながら2018年1月に学業に専念するため、雨音うみが「さっきの女の子、」を脱退した)

ノンシュガーの2017年は、奈良が朝ドラにも出演、松竹への所属が決定、ワンマンライブである秋の本大会を満員のファンで埋めたりと、大躍進の年だった。そんな彼女たちから送られた「さっきの女の子、」へのエールは、非常に重みのあるものだったに違いない。

シバノソウ

続いて登場したのは、さき女メンバー古川すいが「裏で聞きながら泣いてしまった」というシバノソウ

アグレッシブだけど繊細。歌ってる本人の感情が直にぶつかってくるかのような彼女のステージには、いつも圧倒されてしまう。「私が今18歳なんですけど、次に歌う曲のタイトルが『18歳』。等身大の曲です。聴いてください」と弾き語られた「18歳」。「つまらなくなるのが怖いよ」「ボクはボクらしくいたいよ」彼女の体の奥から絞り出されるその歌詞は、まるで魂を丸ごとぶつけられているかのような感覚に陥る。

アイドルとシンガーソングライターというジャンルの違いはあるが、ステージの上から伝えられるのは、ただただ「気持ち」。そして、フロアの観客が応えられるのも「気持ち」だ。その気持ちを、誰よりも強く、むき出しに、まっすぐ伝えられるシバノソウの歌……もとい彼女の生き様は、それを受け止める人の心を静かに、そして激しく『ぎゅっ』と掴んでくる。

3月15日には、渋谷WWWでのワンマンライブも決定しているシバノソウ。この10年代アイドル界隈は、アイドルだけではなく、周りのアーティスト達と一体どんなシーンを作っていくかにも注目されてきた。今後、彼女と彼女を取り巻くアイドルたちが、どういったシーンを作っていくのか。ぜひ注目していきたい。

会心ノ一撃

主催である「さき女」のトリ前に抜擢されたのが、彼女たち会心ノ一撃。爽やかさと激しさを併せ持つ楽曲、純白ながら動きの際立つ衣装、圧倒的な力ある歌唱力などが相まって、最高の沸きパフォーマンスを魅せる。その熱いパフォーマンスの様子は、以下の写真でご覧いただきたい。




なかでも、この「朱」における、爽やかに歌い上げられるメロディーが終盤にノイズ的なサウンドと交差する場面は圧巻。会場を最高に盛り上げ、この日の主役『さっきの女の子、』へとバトンを繋いだ。

会心ノ一撃メンバーから「さき女」へのコメントを紹介。

――今日のライブはいかがでしたか?
いい感じです。楽しかったです!
――今日すごく盛り上がってましたけど、普段もこんな感じのライブなのでしょうか。
今日は、「あれ」によります。
――あれ……?
お客さんの人数。
――なるほど、今日はお客さんが多かったので、より盛り上がったということなのでしょうか。
そうですね、そうですね。
――フロアの後ろの方まで盛り上がってて、凄いライブパフォーマンスだなと感じました。
そうですね、『さき女』さんとは、よく一緒のイベントに出てて仲良くさせてもらってて。それで、今日は私たちのことを知ってくれてる人も多かったから、盛り上がったのかもしれないですね。それに、さき女さんとは一緒にシーンを昇っていってる感じです。仲いい感じですね。だから、今日もステージがやりやすかった。ミルキーウェイ、よかったです。
――最近デビュー1周年を迎えるあたりの、いわゆる『楽曲派ニューカマー』とでも揶揄される傾向のある、新しいアイドルシーンについてはどう思われますか?
よくわかんない。よくわかんないですけど、うちが一番いいと思ってやってます。
――ありがとうございます。最後に、ほぼ同期のさき女さんに、なにかコメントをお願いします。
1周年おめでとうございます! 新衣装もおめでとうございます! (Tシャツの絵を指差して)かわいいよね。この絵が好きです!
Tシャツ参照

と、屈託のない感想を聞かせてくれた会心ノ一撃のメンバー達。
運営さんも「とにかく自分たちのやりたいことをやってる」と語るその姿からは、自分たちの進む道に迷いなど微塵もないというような印象を受けた。素晴らしい楽曲とパフォーマンスを武器に、どこまでも真っ直ぐに走り続けていく彼女たち。これからの会心ノ一撃に注目していきたい。

さっきの女の子、

満を持して登場した「さっきの女の子、」。真っ白な衣装だった会心ノ一撃とは真逆の漆黒の衣装に身を包み、ステージに現れる。ノーMCで、ただひたすらにパフォーマンスをぶつけてくる彼女たち。お洒落で浮遊感のある楽曲と、ストレートに投げかけられてくるパフォーマンスの掛け算は、見るものを時にエキサイティングに煽り、時に心地よく包む。





上記動画内でメンバーの乃々宮いぶが「今までと少し違う『さっきの女の子、』をご覧いただけたかなと思います」と語った通り、MCなしのノンストップ、ストロングスタイルで演じきった彼女たち。訪れたファンたちを、どっぷりと独自の世界観に浸からせ、堪能させた。

その後、熱烈なアンコールを受け、この日初披露となった新衣装に身を包み、再び登場した『さき女』メンバー達。同じくこの日初お披露目の新曲2曲を続けて披露。作曲家YASUHIRO氏とQunii氏の紡ぐ新たな『さき女』ワールドに、ファンたちは気持ちよく身を委ねた。そして、その後のMCでは、1周年を迎えたことについて、メンバーそれぞれが胸の内を明かした。

来栖るぶ「この1年間いろいろあったけど、『さっきの女の子、』でよかったなと思いました!」

古川すい「これからも、『さっきの女の子、』としての古川すいを、よろしくお願いします!」

霜月まふゆ「今回、新曲を2曲初披露して、これだけ多くの人に見てもらえて嬉しかったです。これからも進化し続ける『さき女』に注目してください!」

乃々宮いぶ「1周年記念ライブに出てくれた出演者のみなさん、ほんとにありがとうございます! 今日集まってくれた皆さんのおかげで、こうやって1年間やってこれたので、1月のワンマンも含めて、これからも『さき女』の応援よろしくお願いします!」

新衣装で、新曲2曲、ニューシングルも発売という、新しいものづくしで記念すべき1周年を飾った『さっきの女の子、』。2017年末から2018年頭にかけて解散ラッシュが続いたアイドルシーンの中で、わずかキャリア1年の、しかも運営が全く未経験というグループが、これだけ精力的にしっかりとした展開、プロモーションを打ち出してくるのは正直珍しい。その彼女たちの前向きな姿勢は、必ず2018年も幾多の垣根を飛び越え、多くの仲間達と一緒にシーンを盛り上げてくれることに違いない。

最後に

アイドルの大きな魅力の一つに「ギャップ」というものがある。『さっきの女の子、』は、ギャップの塊だ。
「さき女ってこんなグループかな?」と思った次の瞬間には、もう別の顔を覗かせている。そして、そのように決まったイメージに固定されないからこそ、楽曲が浮き立ち、純度の濃いライブパフォーマンスを見せ続ける。その蜃気楼のような、余分な情報がカットされて純粋な『さっきの女の子、』成分が抽出されたかのようなライブの様は、大変心地がよく、ある種の中毒性すらある。そもそも、『さっきの女の子、』という字面を見た時点で毎回脳が混乱きたしてしまい、冷静でいることが出来ない。

――一見不安定に見えるのに、実は安定してる。
そんなアンバランスな魅力あふれる『さっきの女の子、』。これから、もっと安定していくのか。それとも一見不安定に見えるまま走り続けていくのか。2018年も『さっきの女の子、』から目が離せない。

さっきの女の子、今後の予定

さっきの女の子、関連リンク

さっきの女の子、公式サイト https://www.that-girls.info/
さっきの女の子、公式Twitter https://twitter.com/infosakijo
さっきの女の子、公式sound cloud https://soundcloud.com/user-914424407

霜月まふゆ https://twitter.com/s_mahuyu_sakijo
乃々宮いぶ https://twitter.com/nono_ibu_sakijo
古川すい https://twitter.com/sui_sakijo
来栖るぶ https://twitter.com/rubu0725_sakijo

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